JRA「超良血長女」アカイトリノムスメがついに初陣!「12冠ベビー」に立ちはだかるジンクスを打ち破ることができるか!?
注目の12冠ベビーがいよいよベールを脱ぐ。
8月2日、新潟5Rの新馬戦(芝1600m)にアカイトリノムスメ(牝2歳、美浦・国枝栄厩舎)が出走を予定している。
父は7冠馬ディープインパクト、母は5冠馬アパパネという超良血馬。これまでにモクレレ、ジナンボー、ラインベックという全兄を輩出してきたアパパネだが、牝馬はアカイトリノムスメが初となる。
アパパネの馬名は「ハワイに生息する赤い鳥の名前」が由来。すべての仔、両親を所有してきた金子真人オーナーが初めての娘に満を持して命名した名前だ。また、管理する国枝調教師は母アパパネを5冠馬に導いた名伯楽。アカイトリノムスメも名牝へと育て上げることに期待がかかる。
「乗り込みも十分で、デビューを1週前倒す案もあったほどの仕上がりです。すでに1週前追い切りで戸崎圭太騎手が感触を確かめています。馬体重は母よりも軽い430~440キロぐらいでのデビューとなりそうですが、国枝調教師は『シャープな馬体で、ディープらしい切れ味がある』と評価しています。超良血馬にとって、デビュー戦は通過点に過ぎないのではないでしょうか」(競馬記者)
2歳上のジナンボーは今年の七夕賞(G3)で1番人気の支持を集めた実力馬。だが、重賞の舞台では最高2着と、あと一歩重賞制覇に届いていない。同じく1歳上のラインベックも今年の皐月賞(G1)で15着、NHKマイルC(G1)で8着と大舞台で活躍することができていない。自己条件の2勝クラスのダート戦を勝利したことで、新境地での活躍に期待がかかっているところだ。
同じ12冠ベビーの全兄たちが未だに重賞制覇をできていないため、アカイトリノムスメにかかる期待は大きいはずだ。だが、「〇〇冠ベビー」のジンクスを打ち破ることは容易でないかもしれない。