JRA“小倉難民”が占める新潟の味!? 開幕週24レースで関西馬「17勝」怒涛の猛威に関東関係者から悲鳴……
藤原英昭 [2.1.0.4] 勝率28.6%・連対率42.9%・複勝率42.9%
高橋義忠 [2.0.1.1] 勝率50%・連対率50%・複勝率75%
岡田稲男 [2.0.0.2] 勝率50%・連対率50%・複勝率50%
本田優 [2.0.0.2] 勝率50%・連対率50%・複勝率50%
中竹和也 [1.1.0.0] 勝率50%・連対率100%・複勝率100%
勝率も連対率も複勝率もすべて高水準。関東でトップの厩舎でも、出走回数4度以上に絞れば最高でも勝率は松永康利厩舎の25%(4戦1勝)となっており、その差は歴然。この成績からも、多くの関西馬が新潟に照準を合わせて勝負の仕上げを施し、そして結果を出したことがわかる。
ちなみに例年夏の2回新潟開催は、騎手同様に調教師も関東所属が上位を独占。昨年はなんと1~32位が関東の調教師だった。そして2016~2019年の開催リーディングは関東の調教師であり、中でも木村哲也厩舎はその4年のうち3度もリーディングを獲得しているほど。騎手同様に関東の調教師にとって稼ぎどころとなる夏の新潟開催。今年は例年と違う傾向となっており、さすがに“悲鳴”が聞こえてきそうだ。
新潟競馬場は関東ローカルという位置付けにあり、距離も美浦トレーニングセンターから390km(約5時間)に対し、栗東トレーニングセンターからは550km(約6時間30分)と関東馬が輸送も有利だ。
しかし栗東トレーニングセンターから新潟競馬場へは、高速道路の出入口が近く「信号に引っかかる数もわずか」と言われるほど利便性が高いという。そういった行きやすさもあり、残り2週間の新潟開催も関西馬の攻勢が続くとみられる。関東の調教師や騎手にとっては、小倉開催が始まる8月15日までの辛抱といったところだろうか。