JRA武豊騎手が“新兵器”を導入!? 新馬戦レコードV&重賞制覇を後押しした(秘)アイテムは……?
騎乗の際に鞍から吊り下げて、騎手が足を乗せ、体重を預ける重要な馬具である“鐙”。これまではオーダーメイドはなく、馬具屋にある限られた種類から、それぞれが自分に合うものを選択していたという。
だが、ひとそれぞれに好みがあって当然。こだわりが強いはずの騎手たちがこれまであまり省みなかったのが不思議なほどだ。
この鐙に“革命”をもたらそうとしているのが、武豊騎手だ。先日より、オリジナル「鐙」制作プロジェクトに乗り出しており、その模様は『ゲーテ』web版で公開されていた。そして今月、ついに武豊騎手がオリジナル鐙”を実戦投入していたと明かされている。
詳細は『ゲーテ』web版で確認いただきたいが、武豊騎手は、6月20日(土)の函館開催から使用を始め、新馬戦はモンファボリでレコード勝ちをおさめ、翌日もダイアトニックに騎乗して函館スプリントS(G3)を優勝するなど、いきなり4勝の好成績。使用感も上々のようで「よかった! マジで良いね!」と喜んでいたという。
「これまでなんとなく“みんながそうしていたから”という慣習や風習のようなものを変えるのは、勇気がいることですが、そこにも堂々と切り込んでいくのはさすが名手といったところでしょうか。また『ゲーテ』によれば、他の騎手も興味津々とのこと。これからオリジナルの鐙を持つ騎手が増えてくるかもしれませんね」(競馬誌ライター)
武豊騎手はゴルフクラブブランド『MUQU(ムク)』のアンバサダーとして名古屋の工場を訪れた際に、鐙を作ることを思いついたという。ある意味、これも武豊騎手らしいと言う関係者もいる。
「ゴルフを嗜む競馬関係者は多く、武豊騎手もゴルフを趣味としていて、腕前も玄人はだしであることが知られています。ゴルフ工場で鐙のインスピレーションを得たという武豊騎手ですが、実は騎乗する際に使用しているグローブもゴルフ用品。ダンロップが展開しているゴルフブランド『XXIO(ゼクシオ)』のものを長らく使用しています。違うスポーツであっても、いいものであるならば、積極的に取り入れるという柔軟な姿勢を持っていることも、今日の活躍につながっているのかもしれません」(競馬記者)
オリジナル鐙に慣れてきた秋以降に武豊騎手の快進撃が始まるのかもしれない。