ディーマジェスティがジャパンカップ登録! 最強3歳世代の一角が強力古馬に殴り込みか
今年の皐月賞を制し、日本ダービー3着、菊花賞4着と世代トップクラスの実力を有するディーマジェスティ(牡3 美浦・二ノ宮厩舎)が、27日に開催されるジャパンカップ(G1)に登録したことが分かった。
管理する二ノ宮調教師は「調子が良ければ、ジャパンCを使う方向で」と語っているように、国内最大の賞金額を誇るビッグレースの挑戦に前向きの様子。ディーマジェスティとしても、出走となれば初の古馬との対戦となる。
今年の3歳世代で古馬と重賞で激突した例といえば8月の札幌記念(G2)のレインボーラインが一番目立つところ。レインボーラインは2着のモーリスをあわやというところまで追いつめての3着と善戦。その後同馬は菊花賞2着、モーリスが天皇賞を制し中距離王に立ったことからも、レベルの高さは明らかである。
そんな状況下で、世代をけん引してきた1頭であるディーマジェスティが出走となれば、否が応でも期待感は大きくなる。キタサンブラックやリアルスティールなど最強古馬勢に対し、3歳世代の強豪がどのようなレースをするのか。すべてが明らかになるわけではないが、古馬との対決によって3歳世代のレベルの「指標」が出来上がる点は否定できない。
皐月賞を勝利していることから中山の有馬記念を選択すべき、という声もあるが、二ノ宮厩舎といえばかつてエルコンドルパサーも3歳でジャパンカップを制しており、その後長期のフランス遠征に飛び立っている。ディーマジェスティが同じ道を辿るかは定かではないが、今後の飛躍を見越した選択であることは明らかである。
近年稀に見る「ハイレベル」と称される今年の3歳世代。その主役の1頭が登場すれば、ジャパンカップはさらに見どころの多いものとなるだろう。激戦が今から楽しみだ。