JRA「好調」ドゥラメンテ産駒よりも優秀!? 2歳戦はアノ種牡馬の産駒がねらい目! エルムS(G3)でも注目のタッグが新馬戦でも魅せるか
今年の新種牡馬として注目を集めたドゥラメンテ。2歳戦が始まって、最初の1カ月ではわずか1勝と結果が奮わなかった。
だが、7月以降に活躍が目立つようになり、現在では2歳リーディングにおいて、勝ち星は6勝でトップタイ、獲得賞金では単独トップに躍り出た。特に新潟競馬場のレースにおける活躍が顕著で、【3,1,2,4】の成績を残している。勝率30%、複勝率60%という非常に優秀な数字は、広い新潟コースがマッチしているということだろう。
絶好調なドゥラメンテ産駒だが、勝ち星でトップタイのダイワメジャー産駒の存在も忘れてはならない。
現在、2歳戦で6勝を挙げているダイワメジャー産駒。勝率18.8%はドゥラメンテの16.7%を上回っている。単勝回収率の101%は、ディープインパクトの78%、ドゥラメンテの58%を凌ぐ数字だ。これは馬券を買う上で心強いデータである。
「ダイワメジャー産駒は仕上がりの早さがセールスポイントです。昨年も夏競馬では2歳馬が活躍していましたしね。それと、得意のマイル戦のみならず、小回りコースの短距離戦にもフィットするのが、夏競馬では強みとなっていますね」(競馬記者)
実際、ダイワメジャーは昨年の2歳リーディングで最終的に22勝の6位だったが、8月終了時点では10勝で3位につけていた。これは得意としていた夏競馬が終わって成績が伸び悩んだ結果であり、裏を返せばダイワメジャー産駒の狙いどきは夏競馬という見方ができるだろう。
そんな”夏男”ダイワメジャー産駒から今週末にデビューを予定している(注目馬)が、9日の札幌5Rの新馬戦(芝1800m)に出走予定のトーセンガーリー(牝2歳、美浦・土田稔厩舎)だ。
1週前追い切りは札幌芝コースで、5ハロン64秒9、ラスト12秒5の時計を記録。デビュー前の2歳馬としては上々な内容だ。
「中間は函館で調整し、好仕上がりで札幌へと移動してきました。陣営は『1週前の併せ馬で思った以上の動きだった』と話しているように、順調なようですね」(別の記者)
デビュー戦の手綱を取るのは横山和生騎手。「横山和騎手×土田調教師×島川隆哉オーナー」のタッグといえば、同日のメインレース・エルムS(G3)に出走するハイランドピークと同じ。一昨年は1着、昨年は2着と好走しているだけに、上位人気が予想される1頭だ。
ハイランドピークが出走するエルムSの前に、トーセンガーリーは景気づけの勝利を挙げることができるだろうか。