JRAレパードS(G3)デュードヴァンの過大評価は危険!? 人気の盲点となるアノ馬に激走の裏付けあり
前走のユニコーンS(G3)ではレコード圧勝したカフェファラオの前に5馬身差の完敗を喫した。とはいえ、カトレア賞(1勝クラス)で負かした3着馬ダイメイコリーダ、5着馬ダノンファラオがジャパンダートダービー(G1)でワンツーフィニッシュを決めた。
2頭に完勝したデュードヴァンにも重賞級の能力があると見ても問題はなさそうだ。
だが、デュードヴァンと遜色ない実力がありながらも、前走の鳳雛S(L)を6着に敗れたことで、人気の盲点となりそうなのがテーオーケインズ(牡3、栗東・高柳大輔厩舎)だ。
巻き返しの裏付けになりそうなのはダノンファストとの叩き合いを「クビ差」で制した3歳ダート(1勝クラス)である。同馬は7月の天の川賞(2勝クラス)でも古馬相手に2馬身半差の圧勝を決めており、3歳ダートでもトップクラスの期待馬でもある。
そして、青竜S(OP)で同じく「クビ差」でダノンファストを破ったのがデュードヴァンだ。ダノンファストを物差しとして考えれば、テーオーケインズが遜色ない実力を持っていると評価することも可能だろう。
また、同馬はここまでのキャリア6戦で一度も後ろの馬に差されたことがない。そういう意味では、敗れたレースも力負けと判断するにはまだ早い。
「伏竜S(OP)ではヘルシャフトに逃切りを許したとはいえ、今回人気になるミヤジコクオウにも先着しています。前走の鳳雛Sはゲートでうるさいところを見せていたので心配していたのですが案の定、地面に顔がつきそうなほどの躓きで大きく出遅れてしまいました。
通常ならレースにならないほどの致命的な不利ですが、あの状況から6着まで追い上げたことはむしろ評価できます。スタートさえまともなら勝ち負けしても不思議ではないでしょう」(競馬記者)
父シニスターミニスターはキングズガードやゴールドクイーンにヤマニンアンプリメなど、ダートの重賞勝ち馬を多数輩出しているが、13年のレパードSを優勝したインカンテーションもまた同馬の代表産駒である。
インカンテーションも結果を残した新潟のダート1800mの舞台は、同じ父を持つテーオーケインズにとっても歓迎材料といえそうだ。