JRA新潟「関西攻勢」は今週まで!? 「今週末の新潟」でこそ関西馬と関西騎手を買うべき理由とは?
なお、ここで挙げた7人の関西所属騎手は、現在2回新潟リーディングでトップ10に入っている7名である。特に1位の福永祐一騎手は7勝をあげ、勝率46.7%・連対率53.3%・複勝率60%という成績。
関東1位で2勝の戸崎圭太騎手の勝率11.8%・連対率23.5%・複勝率23.5%を圧倒している。そんな関西トップ騎手が来週から小倉に流れるのだから、関東所属騎手としては、情けないながらもホッとするというのが本音だろう。
この状況で影響を受けるのは調教師も同様だ。特に3歳未勝利戦は夏競馬で終了するため、ブロック制が解除されて弱い関東馬を相手にできる新潟は関西馬にとって最大のチャンスでもあった。
実際にこの2週で行われた新潟の3歳未勝利は、13レース中関西馬が10勝、関東馬が3勝と大差を付けている。しかし、そのチャンスも今週で最後。来週以降は関東馬の出走状況を見ながら、新潟と小倉を使い分ける必要があるし、仮に新潟に出走できても信頼できる関西のトップ騎手は不在ということになる。
以上の理由から、来週から新潟の騎乗が減少する関西所属騎手にとって「絶好の稼ぎどころ」が消えるわけで、今週にかける意気込みは相当なものだろう。
そして調教師にとっても、新潟競馬場は直線競馬、左回り、長い直線と小倉競馬場や札幌競馬場にないコース特性があり「小倉は向いていない。新潟のコースがベストなので是が非でも勝たせたい」という馬も少なくないはず。そういった馬を勝たせる絶好のチャンスが、今週の新潟開催なのである。
東京オリンピックの影響で特殊な開催となったこの2回新潟開催だが、関西馬優位の傾向ははっきりとしている。そしてそれが馬券に活かせるのも、今週が最後だ。これこそが、今週の新潟でこそ関西馬と関西騎手を買うべき最大の理由なのである。