JRA三浦皇成大ブレーキ&「1日3度戒告」の受難!? 次代の美浦を背負うリーダーの復活は今週から?
年明け早々の落馬負傷から3月に復帰した三浦皇成騎手。その後は破竹の勢いで勝ち星を積み重ね、現在40勝。みるみるうちにトップとの差を縮め、美浦のリーディング首位に立つのは時間の問題だと考えられていた。
ところが、7月を3勝で終えると、さらに下旬からスタートした新潟開催でまさかの大ブレーキ。これまで騎乗機会は30を数えるもまさかの0勝。さらに先週は、第2レース3歳未勝利で、最後の直線コースでの御法(鞭の使用)をはじめ、第5レース、第6レースの新馬戦でも斜行したとして戒告。一日で計3度も処分を受けてしまった。
「1日3回の戒告と聞くと、ギョッとしますが内容を見ていけば、数字ほどのインパクトはないと思います。
御法が取られた第2レースでは、三浦騎手のロードライトニングが後方から脚を伸ばすも、川田将雅騎手のサウンドレベッカに1馬身1/4差届かずに2着。勝利を目前にして、つい気合いが入ってしまい、ムチを振るいすぎてしまったのでしょう。
また斜行した第5レース、第6レースは新馬戦。斜行は事故の遠因にもなりかねない危険な行為ですが、それをしたのは、まだ調教されて日が浅い若駒。同情の余地は十分すぎるほどにありますよ」(競馬誌ライター)
勝利から若干遠ざかっていることもあり、どうにも空回りしている感の強い三浦騎手。だが、馬質は悪くないだけに、今夏の新潟初勝利もそう遠くはないはずだ。
「三浦騎手は土日合わせて14鞍に騎乗予定。土曜日は前走が3着だったゴールドパラディン、ブライトアイズに騎乗し、メインの佐渡Sには前走で1番人気に支持されるも4着に終わったローズテソーロで挑戦する予定です。
そして日曜日は良血馬サトノフォーチュンで勝ち上がりを目指すほか、前走で馬券圏内に好走した馬3頭に騎乗するようです。現在、美浦リーディングトップは48勝を挙げている横山武史騎手ですが、ここで荒稼ぎして美浦リーディングの座をグッと引き寄せることも十分考えられますよ」(競馬記者)
最近では若手騎手が放馬した馬を捕まえようとしたのを「ジョッキーは近づくんじゃねえよ。係の人に任せておけ!」とガツンと注意するなど、若手の教育係のようなポジションに落ち着いたという三浦騎手。美浦の騎手を背負って立つ自覚も芽生えてきたようにも思える。
少々足踏みをしてしまった三浦騎手だが、ここから再度躍進する姿を見せてもらいたい。