JRA・C.ルメール「7勝」大爆発も川田将雅「痛恨」の0勝……合計8度の1番人気で連にも絡めず、リーディング争いは風前の灯火か
今週が「ターニングポイント」になるかもしれない。
9日、新潟競馬場で行われたレパードS(G3)は、7番人気のケンシンコウ(牡3歳、美浦・小西一男厩舎)が逃げ切って優勝。“地元”越後の地で「謙信公」が、ダート界の天下統一に大きく名乗りを上げた。
一方、1番人気に推されながら4着と不満足な結果に終わってしまったのが、川田将雅騎乗のデュードヴァンだ。
15頭立てのダート1800mの一戦。前走のユニコーンS(G3)では、後方から強烈な末脚で2着まで追い上げたデュードヴァンだが、この日は不良馬場ということもあって早めの競馬。最後の直線入り口では勝ち馬を射程圏に捉えていたが、そこからいつもの伸びを見せることができず、馬券圏外となってしまった。
このレパードSを始め、今週末の川田騎手は尽く人気を裏切ってしまう格好に。土日合わせて8度の1番人気に騎乗したが、3着が4度だけで、勝利どころか連にも絡めず……。
リーディングを争うライバル・C.ルメール騎手不在の新潟で厳しい結果を突き付けられた。
「今週末の新潟は雨の影響で2日連続、重い馬場での開催。川田騎手の騎乗馬はどれもチャンスのある実力馬でしたが、全体的には荒れ馬場に苦戦していた印象ですね。この日、単勝1.9倍だったルリアン(信濃川特別)も、最後の直線で伸びそうで、伸びきれない競馬。レース後には川田騎手も『この馬場で上手く走れませんでした』と、やはり馬場状態を敗因に挙げていました。
レパードSのデュードヴァンも逃げ馬が勝っただけに、前に行った判断は決して間違ってないと思うんですが、どこか嚙み合っていなかった印象。リーディング争いを踏まえれば、今週の未勝利は痛いですよ」(競馬記者)
記者がそう話すのも無理はない。川田騎手が新潟で未勝利に終わった一方、札幌で騎乗したルメール騎手は土日合計7勝の大爆発。
日曜はすべて馬券圏内のパーフェクトを達成するなど、2日間14鞍で馬券圏外はわずか3度という安定感を見せ、一気に川田騎手を引き離したのだ。