JRA「職人」酒井学が明かしたハンデ戦の大ヒント。小倉記念(G3)サマーセント前走重賞制覇で「恵まれた52kg」も慎重になる理由とは
実際に、今年の芝レースにおける軽ハンデ馬(51kg以下)に着目すると、良馬場とそれ以外では、明らかに期待値が異なっている。単純な勝率だけでも良馬場なら2.5%だが、稍重以上に悪化すると5.8%と2倍以上の期待値に上昇しているのだ。
「良馬場だと走りやすいぶん、馬も疲れにくいですから斤量を背負っていても頑張れますが、不良までなると斤量が軽い方がだいぶ楽になると思います」
そう“ハンデの極意”を語る酒井騎手。思い返せば先月、稍重で行われたCBC賞(G3)でも51kgの13番人気ラブカンプーが見事に復活し、逆に58kgを背負った1番人気クリノガウディーは馬群に沈んでいる。
前走重賞勝ちで52kg、さらに鞍上はハンデ重賞で絶好調の酒井騎手。小倉記念はサマーセントにとって大きなチャンスと目されているが、案外そう簡単な話ではないのかもしれない。