JRA小倉記念、関屋記念をワンツーフィニッシュ! 夏競馬攻略のカギを握るアノ種牡馬の産駒に要注意
16日、小倉競馬場では小倉記念(G3)、新潟競馬場では関屋記念(G3)が開催された。夏のローカル重賞を制したのは、それぞれロードカナロア産駒のアールスター、ディープインパクト産駒のサトノアーサーだった。
東西ともに重賞を制した2大種牡馬の産駒の好走が目立つ週末となった。
まずはアールスターが制した小倉記念。このレースにはロードカナロア産駒はアールスターただ1頭、ディープインパクト産駒はランブリングアレー、サトノルークス、6番人気サトノガーネットの3頭が出走。
10番人気の大穴で波乱の立役者となったアールスターは、長岡禎仁騎手の果敢な攻めの騎乗が勝利を呼び込んだ。美浦から栗東に移籍して掴んだチャンスをモノに出来たのも、調教で密なコミュニケーションを取り続けていたコンビだからこそ。
アールスターを管理する杉山晴紀調教師も「今日は長岡君の勝利と言っても良いと思います。内の際どいところへがむしゃらに入っていきました。強い気持ちでレースに乗ってくれるのは、嬉しいですし、また乗せようと思いますね」と賛辞を惜しまないコメントを残した。
2着には6番人気サトノガーネットが入った。1番人気ランブリングアレーは6着、2番人気サトノルークスは11着に凡走しながらも、出走したディープインパクト産駒の3頭で最も人気薄の馬が好走したあたりはさすがである。
関屋記念のディープインパクト産駒はプリモシーン、サトノアーサー、エントシャイデン、プロディガルサンの4頭。ロードカナロア産駒はグルーヴィット、トロワゼトワル、ペプチドバンブーの3頭が出走。
勝利したのは戸崎圭太騎手の復帰後で初重賞勝ちとなったサトノアーサー。4戦連続で1番人気を裏切っていたこともあり、この日は4番人気と評価を下げていた。だが、フルゲート18頭で行われたレースを直線ではほぼ最後方から追い込んで、待望の重賞2勝目を手に入れた。
1番人気プリモシーンは15着、6番人気エントシャイデンは6着、13番人気プロディガルサンは10着と崩れながらもディープインパクト産駒の層の厚さを見せつけた。
対するロードカナロア産駒はトロワゼトワルが2着に入った。17着に惨敗していた前走の中京記念(G3)から一変。中間は攻めを強化して太目残りを解消させた。4着に好走したヴィクトリアマイル(G1)と同じ左回りのマイル戦なら、順当な巻き返しといってよさそうだ。
3番人気グルーヴィットは7着、17番人気ペプチドバンブーは13着に終わったとはいえ、存在感は際立った。