JRA C.ルメール騎手「最後は離す一方だった」激変プライムデイが大差圧勝! ダート界新星に「芝の可能性」も示唆
2歳ダート界に新星登場か……。
22日(日)の札幌2Rダート1700m(2歳未勝利)で、プライムデイ(牡2歳、美浦・加藤征弘厩舎)が圧勝。2着馬に2.9秒差をつけての大楽勝だった。
デビューからの2戦は、ともに函館の芝1200mで8着と惨敗。3戦目の今回、初のダート戦でガラリ一変を見せた格好だ。
レースでは好スタートからスピードの違いで先頭に立つと、終始馬なりの楽逃げ。4コーナー辺りで少し気合を入れられると、直線では一気に他馬を突き放して圧勝した。
レース後、鞍上のC.ルメール騎手は「芝の1200mだと追走に一杯だったが、今日はマイペースで行けたし最後は離す一方だった。ダートは合っているけど、芝でも1800mぐらいなら悪くないと思う」とコメント。ダートが合っていたのは勿論、前走からの距離延長が大きなポイントとなったようだ。
2着との差が約3秒と、稀に見る圧勝劇を演じた本馬。先々週に同舞台で行われた2歳未勝利戦と比較しても、その優秀さがわかる。
8/22 2歳未勝利(プライムデイ)
7.0-11.6-11.8-12.3-12.8-13.0-12.9-12.1-13.5(1.47.0)
8/8 2歳未勝利(シンヨモギネス)
6.9-11.2-11.7-12.2-12.5-12.5-13.2-13.3-13.8(1.49.0)
ラスト2ハロンの地点で12.1秒と一気に加速。ノーステッキで最後ほとんど追っていない事からも、ラスト1ハロンのタイムはまだまだ縮まったはずである。それでいて先々週の2歳未勝利戦よりも2秒速い勝ち時計なのだから、今後が楽しみな素材が出てきたと言えるだろう。
タイム自体はびっくりするようなものではないが、相手あっての競馬。良馬場の札幌ダート1700mをこのタイムで楽勝したのは、初ダートの2歳馬という事を踏まえれば評価に値するところだ。
「札幌2Rのプライムデイは圧勝でしたね。ルメール騎手もノーステッキでしたし、上のクラスでも活躍が期待できるんじゃないでしょうか。まだ2歳の若駒ですし、これからの成長にも期待したいですね」(競馬記者)
まだまだ余裕たっぷりのレース振りで、全く底を見せていない本馬。C.ルメール騎手がコメントしたようにダートだけでなく、芝の中距離戦もこなすようなら、来年のクラシック挑戦も見えてくる。父は芝ダート兼用のキズナだ。
今後どのような路線に進んでいくのか……レース選択も含めて、楽しみな素材が出てきたのは間違いなさそうだ。