JRA“ゲート出る気なし”でも圧勝デビュー! ルヴァンスレーヴ、ゴールドドリームと共通点多数のゴールドレガシーは最優秀ダートホースの器!?

 ダートの大物候補がデビュー戦で圧巻の走りだ。

 22日、新潟5Rの新馬戦(ダート1800m)は、1番人気ゴールドレガシー(牡2歳、栗東・平田修厩舎)が優勝した。

 スタートの反応が鈍く、15頭立てのレースで後方の苦しい位置取りとなったゴールドレガシー。1コーナーの通過は後ろから2番手だったが、向こう正面からポジションを押し上げていき、4コーナーを回るころには5番手まで進出した。直線は外に持ち出すと、抜群の脚色で逃げる2番人気カズカポレイを捉えて勝利した。1000mの通過が63秒1と逃げ馬有利のスローペースだったことを考えると、半馬身という着差以上に強い内容である。

 戸崎圭太騎手は「大人し過ぎて、ゲートは自分から出ていく気配がありませんでした。それでも、この展開で勝つのですから、強いの一言ですね」と能力を高く評価した。

 陣営は次走に10月のプラタナス賞(1勝クラス)を視野に入れている。2018年の最優秀ダートホース・ルヴァンスレーヴ、UAEダービー(G2)で2着のエピカリス、今年の3歳ダート戦線を引っ張るタガノビューティーなどを輩出した出世レースだ。

 このレースを勝つようなら、ゴールドレガシーも2歳のダート界を担う存在となるのではないだろうか。

「ゲートに問題がありそうですが、まだデビューしたばかりの2歳馬なので、すぐに改善されると思いますよ。圧巻のレース内容でしたので、大物感もありそうですね。

平田調教師も『ゴールドドリームの後継ぎになるかもしれない』と、楽しみにしているようです。ダートチャンピオンを育てた調教師が認める逸材の今後に注目したいですね」(競馬記者)

 2017年の最優秀ダートホースに輝いたゴールドドリーム。G1・5勝を挙げる名馬は今もなおダート界を牽引しているが、今年いっぱいでの引退が決定している。同じく平田厩舎ということで、そんな偉大な先輩がゴールドレガシーの目標になるだろう。

 また、ゴールドアリュール産駒という点も2頭に共通している。父は17年2月に他界したため、2歳馬がラストクロップとなる上に、産駒数もわずかしかいない。長きに渡って、活躍馬を輩出した大種牡馬の最終世代としても活躍が期待される。

 そして、馬主のG1レーシングといえば、ルヴァンスレーヴと同じオーナーだ。同馬も夏の新潟でデビューし、プラタナス賞へとコマを進め、無敗で全日本2歳優駿(G1)を制した。3歳以降も、圧倒的な強さでダート界の頂点へ上り詰めた。ゴールドレガシーも同じ道を歩もうとしているのかもしれない。

 厩舎の先輩、父、オーナーとダートでの活躍にただならぬ縁があるゴールドレガシー。これからの成長と活躍が楽しみな1頭だ。

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