マイル界に「殴りこみ」を仕掛けるネオリアリズムの真価は!? 世界のムーアと「実績」で同厩モーリスの後釜に?
今週末はエリザベス女王杯(G1)が開催されるが、その翌週にはマイル王決定戦・マイルCS(G1)が行われる。
「マイル王」と言っても、現状日本競馬のマイルを統一するモーリス(牡5 美浦・堀厩舎)が天皇賞勝利、香港遠征を予定しているため、真の王者決定戦とはならなそうだ。モーリスは今年で引退となるため、一歩早く「新王者」を決定する戦いという位置づけか。
そんな混戦のマイル界に、文字通り「殴りこみ」をかける1頭が存在する。前走札幌記念(G2)で2000mとはいえモーリス相手に逃げ切り勝利を収めたネオリアリズム(牡5 美浦・堀厩舎)だ。
ネオリアリズムとモーリスは同厩で同い年だが、歩んできた道はまったく異なる。4歳から本格的にマイル路線を歩んだモーリスと異なり、ネオリアリズムは常に1800~2000mを舞台に戦ってきた。マイル出走はマイルCSが初となる。いきなりのG1挑戦とは、まさに「殴りこみ」と言えるのではないか。
無論、札幌記念ではマイペースに持ち込んでモーリス、さらには後に菊花賞2着となるレインボーラインも沈めており、能力の高さはすでに示している。札幌記念では逃げを選択したが、これまでのレースでは先行、差し、追い込みと様々なレーススタイルで勝利を収めている。スピードが上がるマイル戦で控える競馬をしても問題はなさそうだ。