JRA福永祐一「鞍上問題」インディチャンプまさかスプリンターズS参戦でスッキリも、レッドアンシェル、ミスターメロディ陣営から「悲痛な叫び」?
昨年の春秋マイル王インディチャンプ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)がスプリンターズS(G1)への参戦を表明し、鞍上は福永祐一騎手を予定していると発表された。
福永騎手が主戦を務める、レッドアンシェル、ミスターメロディが既にスプリンターズSへの参戦を表明している中、まさに「嬉しい悲鳴」とはこういう事だろう。
こうなると、逆に「悲痛な叫び」が聞えてきそうなのが、レッドアンシェル、ミスターメロディの陣営である。
福永騎手で結果を出してきたミスターメロディと、レッドアンシェルにとっては、乗り慣れた鞍上が乗れないという悩ましい状況となっているのだ。
ミスターメロディは、唯一のG1勝利となった高松宮記念(G1)が福永騎手とのコンビ。初の重賞制覇であったファルコンS(G3)も、やはり福永騎手が鞍上であった。この秋の始動戦となるセントウルS(G2)にも、やはり福永騎手とのコンビが発表されている。
また、レッドアンシェルに関しては重賞2勝を含む全6勝が福永騎手でのもの。まさに「福永専用機」という好相性を誇っている。
本来、こういう時に頼りにされるのが外国人騎手であるが、秋頃に来日する予定だったジョッキー達も今年はコロナの影響で見通しがつかない状況。スプリンターズSでの来日は極めて厳しそうだ。
現時点で考えられる鞍上としては、ミスターメロディは北村友一騎手が最有力だろう。
前走の安田記念(G1)で3回目の騎乗と、福永騎手を除いては一番乗り慣れた騎手と言える。もう一人挙げるならばダートではあるものの、本馬とは2戦2勝と好相性の戸崎圭太騎手という可能性も考えられそうだ。
レッドアンシェルに関しては、過去に2度騎乗している浜中俊騎手が有力だと思われるが、本馬が所属する東京ホースレーシングなら、過去にレッドファルクスでスプリンターズSを制したM.デムーロ騎手という線も考えられるだろう。
今年はコロナの影響もあり外国馬の参戦は期待できないが、国内のスプリント戦線は例年以上に豪華メンバーが揃っている。ミスターメロディやレッドアンシェルも魅力的存在なだけに、インディチャンプとともにスプリンターズSを盛り上げてくれそうだ。