JRA松山弘平「22連敗」の大失態にデアリングタクト “史上初無敗牝馬3冠”危うし!? 人馬ともに黄色信号点灯か
29日(土)、30日(日)はトップ騎手たちにとって受難の週末となったようだ。
先週末、C.ルメール騎手は計15鞍に騎乗し、2着5回、3着2回を数えたものの勝利はナシ。2日以上の騎乗があった週末では、17年1月21日、22日以来、3年7か月ぶりの未勝利に終わり、JRA騎乗機会週連続勝利記録も117で途絶えた。
そして、同記録の最長となる「169週連続勝利」を保持する武豊騎手も、先週末はキーンランド C(G3)で1番人気に支持されたダイアトニックで15着に沈むなど絶不調。土日合わせて9鞍に騎乗するも0勝に終わっている。
全国騎手リーディングの上位に名を連ねる騎手の不調が続いたが、4位の松山弘平騎手も例外ではなかったようだ。
今週は小倉競馬場で騎乗した松山騎手は、まず29日1R・2歳未勝利(ダ1000m)で1番人気に支持されたサノラカで5着に終わったのを皮切りに、10鞍に騎乗して1度も馬券圏内に入ることなく0勝。そして翌日も調子を取り戻せなかったのか、3着こそ3回あったものの、12戦すべてに騎乗して未勝利。土日ともに散々な結果に終わっている。
「松山騎手が騎乗したにもかかわらず未勝利に終わったのは、昨年の11月第1週以来ではないでしょうか。そのときはみやこS(G3)でノーヴァレンダに騎乗するも14着に終わるなど、18鞍に騎乗して0勝でした。
今年デアリングタクトを無敗の牝馬2冠馬に導きブレイクを果たした松山騎手は、昨年885回、一昨年911回も騎乗するなど、とにかく騎乗回数が多いことでも知られています。今年もその傾向は変わらず、現時点で幸英明騎手の602回に次いで多い575回も騎乗。ですが、そろそろ騎乗数を抑えたほうが体力の消費を抑えることに繋がり、結果も上向くと思うのですが……」(競馬誌ライター)
夏の疲れが出たのか調子を落としている松山騎手。またその相棒である無敗の牝馬2冠馬デアリングタクトも、同馬を所有するノルマンディーサラブレッドレーシングが、公式HPで『本当にいい頃の状態にはまだ戻ってこない感じ』がするとして、秋の始動戦に予定していたローズS(G2)を回避し、秋華賞(G1)に直行することを発表。求めているレベルが高いとはいえ、順調とはいい難い様子である。
暗雲が立ち込みつつある松山騎手×デアリングタクト。
史上初の無敗牝馬三冠を達成するためにも、人馬ともに調子を取り戻すことが急務となりそうだ。