昨年2歳王者リオンディーズの全弟グローブシアターがついにデビュー!偉大な兄を超える可能性を感じさせる「個性」とは
そうスポーツ報知の取材に応えた福永祐一騎手にも、この馬には期するものがあるはずだ。
福永騎手といえばグローブシアターの母シーザリオで日米のオークスを制し、兄のエピファネイアの主戦も務めるなど、この一族との縁は非常に深い。しかし、昨年10月のスワンS(G2)で落馬骨折した際は長期休養を強いられた。
その間に、本来なら主戦を務めるはずだったリオンディーズがデビュー。結局、一度も乗ることがないままターフを去ってしまった。それだけに、福永騎手にとっては「今度こそ」の思いがあるはずだ。
また管理する角居厩舎にとっても、グローブシアターのデビューがこの時期に間に合ったことは、後に大きな意味を生むかもしれない。
実はこれまでウオッカやヴィクトワールピサなど、数多くの歴史的名馬を送り出してきた角居厩舎は「12年連続のG1勝利」を続けてきたが、今年はその記録が途絶える可能性が高まっている。
そういった中で、昨年11月の新馬デビューから12月には朝日杯フューチュリティSを制したリオンディーズを全兄に持つグローブシアターに期待が高まるのは当然だ。
無論、まずは今週のデビュー戦を勝ち抜く必要があるが、厩舎ゆかりの血統馬だけに名門の窮地を支える活躍を期待したい。