JRAコントレイルに通ずる血統は「勝利への方程式」!? 米G1で3勝の母を持つ良血「ディープインパクト産駒」が注目新馬戦を快勝!
12日、中京競馬場で行われた新馬戦(芝1600m)。勝利したのは6番人気の伏兵サトノルーチェ(牝2歳、栗東・吉村圭司厩舎)だった。
注目馬が顔を揃えた、牝馬限定戦。サトノルーチェは好スタートから中団に控える競馬で、4コーナー手前から仕掛けられると他馬を一気に突き放して快勝した。
2着には、2馬身遅れて2番人気のスパークル。母にG1・7勝のジェンティルドンナを持つ良血馬、3番人気ジェラルディーナは、さらにハナ差遅れての3着に敗れた。なお、1番人気のハッピーオーサムは5着。中波乱の決着となった。
勝ったサトノルーチェは418㎏と小さな馬体で、1週前に幸英明騎手を背に栗東のCウッドコースで馬なりの併せ馬。最終追い切りも栗東坂路で平凡な時計しか出しておらず、人気がなかったのは、それらが影響してのものだろう。
とはいえ、陣営は「1週前は楽に先着していますし、いい動きをしています。性格も素直ですし楽しみですね」と話していた事からも、期待を持って送り出したといえそうだ。
陣営が期待した通り、道中はリラックスしてゆったりとしたレース運び。馬体が小さく成長が待たれる状況ではあるが、レースセンスがあり今後の活躍が期待される。
サトノルーチェの父ディープインパクトに母父がFappiano系と組み合わせは、今年のクラシック2冠馬コントレイルと同じ。母父にFappiano系といえば、近年では母父Unbridled’s Songのスワーヴリチャード(ハーツクライ)もいる。コントレイルにしても、母父だけではなく母方にFappianoの4×5というクロスを有しており、米国系のスピードがある血統として今後も注目できる血統といえるだろう。
また、サトノルーチェの母シアードラマは、アメリカのG1で3勝した競走馬で血統的にも筋が通っている。
レース後、幸騎手は「稽古の時からいい感触は得ていました。先々も楽しみです」とコメントしており、今後の活躍も期待できそうだ。