JRAアニバーサリー・ブエナビスタカップに「宿命馬」発見! 近走不振の穴馬が「一発逆転」の命運を握る!?
今週末、中央競馬は19日から21日にかけて3日間開催で行われる。20日は中京競馬場で秋華賞トライアルのローズS(G2)、21日は中山競馬場で菊花賞トライアルのセントライト記念(G2)が開催されるなど、見所満載な3日間となりそうだ。
最終日の21日はJRAから日頃の感謝を伝える日として「JRAアニバーサリー」が実施される。
当日は特別払戻率「JRAスーパープレミアム」が適用され、全競走において全投票法の払戻率が80%になる。通常時の払戻率は単勝と複勝が80.0%、枠連と馬連とワイドが77.5%、馬単と3連複が75.0%、3連単が72.5%、WIN5が70.0%に設定されているため、高額配当を狙える投票法こそ妙味がありそうだ。一発逆転を狙うファンにとっては、重要な1日となるだろう。
また、過去(10年前・20年前)の年度代表馬の馬名を冠した競走として、中山10Rが「2000メモリアル テイエムオペラオーカップ」、中京10Rが「2010メモリアル ブエナビスタカップ」として開催される。
このブエナビスタカップ(2勝クラス・芝1600m)にただならぬ“縁”を持った馬が出走する。それはアーデルワイゼ(牝5歳、栗東・池添学厩舎)だ。
18年10月に1勝クラスを勝ち上がったアーデルワイゼ。その後10戦するも、未だに2勝クラスを抜け出せずにいる。この間、馬券に絡んだのは昇級初戦で3着に入った1回のみ。前走は12番人気で14着に大敗しており、有力馬の1頭とは呼び難い存在だ。
だが、母がアーデルハイトということが、このレースにおいてセールスポイントとなる。
アーデルハイトは現役時代に1戦して未勝利のまま引退し、繁殖入りした。目立った活躍をしておらず、あまり知られた存在でない。だが、その母がビワハイジと聞けば、ピンとくるはずだ。
ビワハイジといえば、ブエナビスタを輩出した名牝。つまり、アーデルハイトはブエナビスタの妹にあたり、ブエナビスタカップに出走するアーデルワイゼは姪にあたるのだ。叔母の名を冠したレースだけに、注意しないわけにはいかないだろう。
今年、弥生賞(G2)が「弥生賞ディープインパクト記念」に改称して実施された。その初年度王者に輝いたのは、出走メンバー唯一のディープインパクト産駒だったサトノフラッグだ。この結果はレース名が持つ“力”も後押ししたのかもしれない。
その後、サトノフラッグは皐月賞(G1)で5着、日本ダービー(G1)で11着と精彩を欠いており、今のところのベストパフォーマンスは弥生賞ディープインパクト記念だったと言えるだろう。
ブエナビスタカップもアーデルワイゼが姪の名にかけて、激走してもおかしくないはずだ。同レースはJRAスーパープレミアムの恩恵もあるだけに、アーデルワイゼから大勝負してみてはいかがだろうか。