JRA「幻」の父コントレイル×母コントレイル!? 武豊も騎乗したトウカイテイオーの兄「トウカイスバル」の“ややこしい”伝説
父に続く無敗の偉業へ。史上8頭目の三冠を目指すコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が、いよいよ今週末27日の神戸新聞杯(G2)から再始動する。
すでに大種牡馬ディープインパクトの最高傑作という呼び声も高いコントレイル。父が昨年に他界したこともあって、なおさら“正統後継者”としての種牡馬入りも期待が高まっていることだろう。
その一方、実は彼は“2代目”であり、「初代コントレイル」がいたことをご存知だろうか。
2012年の9月にJRAでデビューしたコントレイルは、シベリアンホーク産駒の牝馬だった。オーナーは今秋の紫苑S(G3)をマルターズディオサが勝つなど、「マルターズ」と「ゴスホーク」で有名な藤田在子氏。残念ながら2戦0勝という成績で引退している。
「馬名の意味は、今のコントレイルと同じ飛行機雲。残念ながら繁殖入りしていないようなので、父コントレイル×母コントレイルという配合は幻に終わりそうですが、長く競馬をやっていると、こういった初代・2代目といった同名馬は度々見かけますよね。ちなみに1998年の年度代表馬タイキシャトルの曾祖母もコントレイル(Contrail)です」(競馬記者)
ファンからすれば、ただただ興味深いだけだが、関係者からすれば混乱を招きかねない同名馬。最近では3代目ヒシマサルが話題になったが……。
競馬史上で最も混乱を生みそうな同名馬は、やはりトウカイスバルだろう。