エネイブル「後継」はJRAコントレイルを超える無敗の怪物!? L.デットーリ「私にはスーパーホースがいる」ゴスデン厩舎の3歳マイル王に熱視線
先週4日、フランスのパリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞(仏G1)は、昨年3着だったソットサスの優勝。一方、史上初の3勝目を狙った世界女王エネイブル(牝6歳、英・J. ゴスデン厩舎)が敗れたこともあって、1つの時代の幕切れともいえる一戦だった。
そんな歴史的な一戦の結果を受けて8日、IFHA(国際競馬統括機関連盟)は新たな「ロンジンワールドベストレースホースランキング」を発表。対象には今年の凱旋門賞も含まれており、エネイブルは6位タイに甘んじることとなった。
現役引退の正式な発表はまだなく、現役続行の可能性も示唆されているようだが、いずれにせよ世界女王の長期政権が終わりを告げたというのが世界の共通見解だろう。
だが、エネイブルを管理するゴスデン厩舎からは、新たな「世界王者」が誕生しようとしている。
今回のワールドベストレースホースランキングでは1位のガイヤースを筆頭に、ペルシアンキング、ストラディバリウス、エネイブルなど凱旋門賞出走組が上位を形成。ダートではティズザロー、オーセンティックといったケンタッキーダービー(米G1)1、2着馬、他には日本のアーモンドアイも上位に名を連ねている。
そんな中で、マイラーながら世界2位の評価を受けているのがパレスピア(牡3歳)だ。
昨夏のデビューから、ここまで5戦5勝と負け知らずのパレスピア。今年は6月のセントジェームズパレスS(英G1)で昨年の欧州2歳王者ピナトゥボを破ってG1初制覇。見事、欧州3歳最強マイラーの称号を勝ち取っている。
また、レース後「まぐれではない。彼は才能溢れる馬」というゴスデン調教師の言葉を裏付けたのが、前走のジャックルマロワ賞(仏G1)の快勝劇だ。