大混戦に「京都マイルの鬼」の血が騒ぐ!「サトノはサトノでも、サトノルパン」 先週のC.ルメール騎手に続き、今週はM.デムーロ騎手が大穴演出!?
まるで、重戦車のような迫力満点の動きだった。
マイルCS(G1)に向けた16日の最終追い切り、栗東のCウッドでサトノルパン(牡5歳、栗東・村山明厩舎)の馬体が大きく躍動した。
日頃からボクシングジムに通い、騎手の中でも並みはずれた腕力を誇るM.デムーロ騎手でさえ抑えが利かず「すごい引っ掛かったね」と白旗を上げるほどの”暴走ぶり”だったが、よほど体調が良くなければ、これだけのパワーは出せないはずだ。
京阪杯(G3)でビッグアーサーを破ったことで、すっかりスプリンターとして認識されているサトノルパンだが、約1年半ぶりのマイル参戦とあって、現在(金曜夜時点)11番人気。完全に”お客さん”の扱いである。
しかし、このマイルCSはG1の中でも特に混戦になりやすく「荒れるレース」としても有名だ。
1番人気は現在6連敗中。2番人気に至っては、過去32回で3勝と約10年に1度しか勝っていない状況に対して、10番人気以下の大穴が「2番人気を上回る4勝」を上げているレースだ。
まず「大穴に腕利きの外国人騎手が騎乗している」という点において、先週のエリザベス女王杯(G1)で、12番人気ながら2着に激走したシングウィズジョイを思い出した人もいるのではないか。