JRAレシステンシア次走の鞍上は「武豊」が有力? 「残念です」桜花賞完敗から2020年初G1勝利を狙い撃つ!?
今年の桜花賞(G1)、NHKマイルC(G1)でともに2着に終わったレシステンシア(牝3、栗東・松下武士厩舎)。同馬が次走にエリザベス女王杯(G1)、もしくはマイルCS(G1)を目標にしていると、所有するキャロットファームが発表した。
昨年の阪神ジュベナイルF(G1)を逃げて2着に5馬身差を付けて圧勝したレシステンシア。2歳女王として3歳春を迎えたものの、始動戦のチューリップ賞(G2)では単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持されるもまさかの3着。また桜花賞、NHKマイルCでも1番人気ながら、ともに2着に敗れてしまった。
さらにレース後には軽度の骨折が発覚……。苦難の春を過ごしたレシステンシアがついに秋の戴冠を目指して、始動する。
「故障明けということもあり、1走叩いてG1に向かうかと思いきや、陣営は強気の直行宣言。生産者であるノーザンファームが誇る外厩施設の賜物ではあるものの、これも気合いの表れと見て良さそうです。
そして鞍上ですが、おそらく武豊騎手が務めるのではないでしょうか? 前走で手綱を握ったルメール騎手は、レシステンシアが目標として挙げたエリザベス女王杯ではラッキーライラック、マイルCSではグランアレグリアに騎乗することが有力視されていますからね」(競馬誌ライター)
桜花賞でレシステンシアに騎乗した武豊騎手はレース後に開口一番、「残念です」と無念さを明かし、やりたいレースはできたものの、「勝った馬が強かったです」と勝者を称えた。NHKマイルCでは先約があったため、コンビを解消することになったが、このときの悔しさは忘れていないはずだ。
またレシステンシア陣営も2020年初G1戴冠に燃えている。だが不可解なのは、プランの中に芝2200m戦のエリザベス女王杯が浮上していることだ。同馬はダイワメジャー産駒。この馬を父に持つ馬は、1800m戦である毎日王冠(G2)、小倉大賞典(G3)を勝ったカレンブラックヒル以外、1600m戦以下でしか重賞勝ちがない。血統面から考えれば、マイルCSが本筋に思えるが……。
「マイルCSはスプリンターズS覇者グランアレグリア、毎日王冠で古馬を一蹴したサリオス、昨年の王者インディチャンプ、昨年の香港マイル(G1)を勝ったアドマイヤマーズなど、一線級の実力を持つマイラーが集結する予定。いくらレシステンシアといえども、3歳秋の段階では分が悪いでしょう。
一方、エリザベス女王杯は大阪杯の勝ち馬ラッキーライラック、オールカマー(G2)を勝ったセンテリュオなどがいるものの、マイルCSと比較すれば相手関係は楽。斤量も年長のライバルより2キロ軽いですし、血統面の距離限界はささやかれるものの、挑戦する価値はあると判断したのでは?」(競馬記者)
ただどちらにしろ、古馬との初顔合わせがG1になる。その壁を超えるのは容易ではなく、どちらを選んでも厳しい戦いを強いられるのは間違いないだろう。陣営の決断やいかに?