JRA「大復活」へM.デムーロに不敵な笑み!? 秋華賞(G1)コントレイル以外でサリオスと“接戦”を演じた「唯一の存在」とは
「先週の毎日王冠(G2)で改めて現役トップクラスの実力を示したサリオスは、コントレイル以外に負けたことがないことで有名ですが、実は0.2秒以内に食い下がった馬は、サウジアラビアRC(G3)で2着だったクラヴァシュドールだけ。
毎日王冠で2着だったダイワキャグニーを始め、ヴェルトライゼンデ、ガロアクリークといった3歳牡馬のトップクラスでさえ0.2秒以上ちぎられているわけですから、この内容は価値がありますよ」(同)
また、ある記者は今週末が雨予報になることも、クラヴァシュドールにとって大きなプラスになるという。
「今年の桜花賞は過去20年で最も時計が掛かるなど、非常に重い馬場で行われましたが、クラヴァシュドールはデアリングタクトに次ぐ上がりを駆使しての4着。
それも中間には軽い挫石があり、最終追い切りを水曜日から木曜日にスライド。レースの3コーナー付近では、他馬に外から寄られ大きく後退する不利がありました。主戦のM.デムーロ騎手も『ビビりながら走っていた』と話していましたし、そんな中での4着ですからクラヴァシュドールにとって今週末の雨予報は追い風になると思いますね」(競馬記者C)
ちなみに桜花賞でクラヴァシュドールに先着したレシステンシアとスマイルカナは、今回は不在。単純な着順だけを見ても、本馬がデアリングタクトに次ぐグループの筆頭になる資格は十分にあると言えるだろう。
一方、先週の日曜日に1日3勝の固め打ちをしたデムーロ騎手は、秋華賞の共同会見で「馬は体重も増えて成長して、いい感じでしたから楽しみ」「2000mが一番いい」「重馬場でも走れる」と景気の良いコメントを連発。
女王デアリングタクトには「大変です。頑張ります」と不敵に笑ったデムーロ騎手だが、復調気配のG1ハンターが一発を狙っているに違いない。