JRA・M.デムーロ「未練タラタラ」“おかわり”ムチ3発……府中牝馬S(G2)1番人気ラヴズオンリーユー屈辱の敗戦に過る「アノ馬」の影
「単純に1番人気で負けてしまった悔しさもあったと思いますが、それ以上にラヴズオンリーユーの不甲斐なさに納得いかなかったのかもしれません。
というのも、エリザベス女王杯に向かうにあたって、デムーロ騎手には春に大阪杯(G1)を制したラッキーライラックに騎乗する可能性もありました。しかし、本馬とは今夏の札幌記念(G2)で単勝1.9倍を背負って敗れたことを機にコンビ解散……エリザベス女王杯にはC.ルメール騎手との新コンビ結成が発表されています。
デムーロ騎手としては、ラヴズオンリーユーとのコンビで見返したい気持ちは当然あるでしょうし、そんな中、前哨戦で1番人気を背負っての惨敗は、悔しさもひとしおのはずです」(別の記者)
「久々であったことに加えて、今日のような馬場。さらに他の馬からのプレッシャーもあり厳しかったです」
レース後、そう語ったデムーロ騎手といえば、良くも悪くも「諦めの早い騎手」といわれている。騎乗馬に無駄な負担を掛けない一方、早々に勝負を諦めてしまう姿は関係者への心象も芳しくなく「それが乗り馬の減少にも繋がっている」という意見もあるほどだ。
しかし、この日のデムーロ騎手は紛れもない「諦めの悪い男」だった。「1回使っていたら、また違ったと思う。良くなってきそうです」という言葉を希望に、本番での巻き返しに期待したい。