JRA横山武史まさかの「急ブレーキ」に大迷走!? 秋華賞ウインマリリンも「自滅の刃」……天才2世が迎えた正念場
今年でデビュー4年目となる横山武史騎手。父に関東の大ベテラン横山典弘騎手を持つ2世騎手だが、デビュー当初から父も「あいつはマジでヤバイ」とその才能を高く評価していた逸材である。
そんな父の期待に応えるように、2017年のデビューから順調に勝ち星を積み重ね、今年はフローラS(G2)をウインマリリンで重賞初制覇。関東リーディングトップにまで上り詰めた。
これからの競馬界を背負っていく若手のホープである横山武史騎手だが、10月に入ってまさかの急ブレーキ。
最終週の中山開催では15鞍に騎乗するも未勝利。有力馬を揃えて巻き返しを狙っていた新潟でも初日に2勝を挙げたのみで、2日目3日目はまさかの未勝利。現在23連敗とちょっとした壁にぶつかっている状況だ。
横山武騎手は新潟で勝ち星を量産し、大台である年間100勝を狙っていたようだが、かなり厳しくなって来たかもしれない。次開催は福島では乗らず、リーディング上位の騎手が揃っている東京で勝負する予定だけに、更にペースが落ちる可能性がありそうだ。
思うような結果が残せなかったこともあってか、レースでの騎乗内容にも悪影響が出始めているらしい。
「メンタル面が不安定なのか、雑な乗り方が目についてきました。元々、積極的な競馬が売りとはいえ、必要以上に前に行ってオーバーペースになったり、馬が折り合いを欠いてバタバタになったりすることが増えた気がします。
不調の影響なのか秋華賞ではハイペースの流れの中、2番手でバカついているホウオウピースフルに競りかける始末。周りの騎手からは『流れも速いし、前の2頭は放っておけばいいものを自ら絡んで自滅。勝ち負けは別にしても何やってんだ』といった声も出ていました」(競馬記者)
これまで飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続けていた横山武騎手にとっては、大きな誤算となったかもしれない。
「レース後も負けて気分が悪いのは分かりますが、感情的な言い方をする事が増えているようです。血統的に気性面で難しい横山家ですからね(笑)悪い方向に行かないで欲しいです」(別の記者)
天皇賞・秋(G1)が行われる来週の東京では苦戦が予想されるが、菊花賞が行われる今週はリーディング上位騎手が京都に集中するため、連敗をストップさせるには絶好のチャンスとなるだろう。
再び上昇気流に乗るためにも横山武騎手にとって今週末の東京は正念場となりそうだ。