JRAレシステンシアのエリザベス女王杯(G1)挑戦に現実味!? マイルCS(G1)と両睨みも、「2億円超」弟が今後を占う?
24日(土)、東京競馬場5Rの新馬戦(芝2000m)には、ノーザンファーム期待の良血馬が満を持して登場する。昨年7月のセレクトセールで、2億3000万円(税抜)という高額で取り引きされたグラティアス(牡2歳、美浦・加藤征弘厩舎)だ。
半姉は昨年の阪神JF(G1)を制したレシステンシア。2億円超で取り引きされたグラティアスだが、セレクトセールが開催された昨年7月はまだレシステンシアがデビューする前。もしG1馬の弟という肩書を得たあとであれば、その額はさらに高騰していたことだろう。
21日の最終追い切りは、美浦南Wで3頭による併せ馬を敢行。レースでも手綱を取るC.ルメール騎手を背に、馬なりで66秒9—51秒0—37秒2-13秒0をマークした。
「加藤征調教師も『ひと追いごとに良くなっている』と話しているように、追い切りを重ねるごとに動きは良化しています。姉のレシステンシアは圧倒的なスピードを武器とするマイラータイプですが、この仔(グラティアス)はパワーも兼ね備えています。来年のクラシック路線を歩む可能性はかなり高いと思いますよ」(競馬誌ライター)
奇しくも姉のデビュー戦も昨年の10月。そこから無傷の3連勝で2歳女王に輝いたのは記憶に新しい。弟もデビュー戦からそのポテンシャルの高さを示すことはできるだろうか。
もしグラティアスが強い勝ち方を見せれば、姉レシステンシアの次走にも影響を与える可能性がある。
「レシステンシアは2着に終わったNHKマイルC(G1)後に軽度の骨折が判明しました。秋華賞(G1)には間に合わず。次走はエリザベス女王杯(G1)、もしくはマイルCS(G1)を目標にしていると、所有するキャロットファームが発表済みです。これまでマイルまでしか経験がないため、2200mのエリザベス女王杯が復帰戦の候補に挙がるのは意外でしたが、弟のパフォーマンス次第では、その挑戦もあるかもしれません。
ノーザンファーム生産馬ということで、他の有力馬との使い分けや鞍上の手配なども絡んでくると思いますが、弟の結果次第で、姉の今後の選択肢も変わってくるでしょう」(同)
レシステンシアの今後を占うことになるかもしれない一戦で、グラティアスは期待に応えることはできるか。そして、1年前の姉と同じように出世街道を歩むことはできるのだろうか。