JRA M.デムーロ「痛恨」の選択ミス。安全策がまさかの裏目で、お手馬大放出が止まらない!? “贅沢”から“どん底”へ「転落」の悲劇再びか
過去にあったデムーロ騎手からルメール騎手への乗り替わりといえば、サートゥルナーリアが思い出される。
サートゥルナーリアとデムーロ騎手のコンビは、3戦3勝でホープフルS(G1)を制し、クラシックの有力候補と目された。だが、朝日杯FS(G1)を勝ったアドマイヤマーズもデムーロ騎手にとってお手馬の1頭。この2頭は皐月賞(G1)で激突するため、サートゥルナーリアはルメール騎手に乗り替わりとなった。
そして直接対決となった皐月賞はサートゥルナーリアが勝利したが、アドマイヤマーズも次走のNHKマイルC(G1)を優勝。甲乙つけがたい2頭であることを証明する結果である。
しかし、暮れの香港マイル(G1)はアドマイヤマーズにC.スミヨン騎手が騎乗。そして今年の安田記念(G1)は川田将雅騎手が騎乗し、デムーロ騎手とのコンビは解消。結果的にサートゥルナーリアはルメール騎手のお手馬となり、アドマイヤマーズはデムーロ騎手の手から離れてしまったのだ。
さらに今年はアリストテレス以外にも、有力馬であるラッキーライラックもデムーロ騎手からルメール騎手への乗り替わりが予定されている。
「デムーロ騎手はエリザベス女王杯でラヴズオンリーユーに騎乗予定のため、ラッキーライラックを諦めざるを得ませんでした。しかし、肝心のラヴズオンリーユーは前走の府中牝馬S(G2)で1番人気ながら5着に敗れてしまいました。本番に不安を残す内容だけに、またしてもルメール騎手が”おいしい”思いをするかもしれませんね」(同)
結果的にルメール騎手へ有力馬をアシストする形になっているデムーロ騎手。エリザベス女王杯で、なんとか一矢報いることができるだろうか。