JRAスワンS(G2)「ドヤ顔」岩田康誠“G1級”ガッツポーズ炸裂! 「単勝143.7倍」カツジ会心勝利に1番人気大敗の松山弘平ガックリ……?
今年、年明けの京都金杯(G3)から重賞3連勝と勢いに乗っていたサウンドキアラ。春のヴィクトリアマイル(G1)でもアーモンドアイに続く2着など、充実ぶりが顕著だった。特に京都コースは重賞2勝を含む通算6勝と得意にしており、今回は改修工事前の最後の重賞に花を添えるつもりだったに違いない。
しかし、レース後に松山騎手が「スタートが良く、好位で流れに乗れたけど、最後は思った以上に苦しくなってしまった」と語った通り、馬場の悪い内から出られない形で失速……。レース後には「人気に支持していただいたのに、期待に応えられず申し訳ありません」と頭を下げる他なかったようだ。
また、松山騎手は勝ったカツジのキャリア17戦の内、14戦で騎乗していた主戦騎手。前走もコンビを組んでいたが、今回はサウンドキアラに騎乗するため泣く泣くコンビを解消した経緯がある。
デアリングタクトで無敗の牝馬三冠を達成し、さらなる勢いに乗りたい松山騎手だったが、この日は悔しい敗戦となってしまった。
「この日の京都競馬場は開催最終週ということもあって、内の馬場がかなり荒れた状態。レースでは全馬が大きく外を回していましたし、サウンドキアラにとっては外へ出し辛い1枠1番という枠が仇になってしまった印象です。今回は度外視していいと思いますし、気の毒なレースになりました」(別の記者)
レース後の勝利騎手インタビューで「G1馬並みの追い切りをしていましたし、まだ奥がありそう」とカツジを評価した岩田康騎手。優先出走権を得たことで、次走は11月のマイルCS(G1)が有力になるが「この勢いに乗って、馬がもっと自信を付けてくれれば」と、自身にとっても2018年の天皇賞・春(レインボーライン)以来のG1制覇を狙う。
自身にとっても思い出深い京都競馬場の改修前における最後の重賞を勝ち、「最高です」と語った岩田康騎手。インタビューの最後もガッツポーズで締めくるなど、会心の1勝となったようだった。