【JBCクラシック(G1)展望】「新世代の王者」クリソベリルvs「リベンジ」オメガパフューム&チュウワウィザード! JRAダート最強決定戦第2ラウンド!!
昨年のJBCクラシック覇者・チュウワウィザード(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)も侮れない。
これまで16戦のキャリアで3着内を外したのが、昨年のチャンピオンズC(4着)のみというバツグンの安定感を誇る。今年も主戦の川田騎手とともに始動戦の川崎記念(G1)で2着に6馬身差をつけて圧勝を飾った。
だが続く帝王賞で川田騎手はクリソベリルを選択。チュウワウィザードはC.ルメール騎手とコンビを組んで挑戦したものの3着に終わった。
今回もルメール騎手が継続して騎乗するチュウワウィザードは最終追い切りで、栗東CWコースを一杯に追われて6F80秒5、ラスト13秒1秒の時計をマーク。自分を選ばなかった川田騎手を見返す走りができるか。
武豊騎手を背に大舞台に挑戦するロードレガリス(牡5、栗東・野中賢二厩舎)。
デビュー当初は中央で結果を出すことができずに、大井競馬に移籍となったものの、そこで覚醒。再転入後は1勝クラスからOPクラスのアルデバランSまで怒涛の4連勝を記録している。
重賞初挑戦となった平安Sこそ1番人気ながら10着と大敗を喫したが、これはコロナ禍で主戦武豊騎手が騎乗できなかった影響も大きいだろう。次走の白山大賞典(G3)で武豊騎手に手綱が戻ると最後の最後まで競って2着と結果を出した。
最終は栗東CWコースで追われて、馬なりで6F82秒9、11秒8をマーク。調整は順調に進んでいるようだ。1年3カ月振りの“里帰り”となるロードレガリスの走りに注目だ。
デルマルーヴル(牡4、美浦・戸田博文厩舎)は虎視眈々と上位を狙う。
一昨年の全日本2歳優駿(G1)、翌年のジャパンダートダービ(G1)ともに2着。今年は始動戦の川崎記念は3着と好調な滑り出しを見せたかに思えたが、フェブラリーS(G1)で15着と大敗を喫した。それでも約5カ月ぶりの出走となったマーキュリーC(G3)で2着と巻き返すと、日本テレビ盃(G2)でも2着に入っている。
最終は美浦ダートコースで強めに追われて65秒6、ラスト12秒2を記録した。ここで乾坤一擲の走りを見せたい。鞍上は前走から引き続き戸崎圭太騎手を予定している。
このほかにも今年のジャパンダートダービー(G1)覇者ダノンファラオ、シリウスS(G3)2着サクラアリュール。また大井競馬移籍後に復活を果たしたノンコノユメ、サウンドトゥルーらがスタンバイ。一筋縄ではいかないメンバーがひとつでも上の着順を狙うべく準備を進めてきた。
クリソベリルと川田将雅騎手が勝利を挙げるのか。それとも他のライバルがリベンジを果たすのか。注目のJBCクラシックは、11月3日18時30分に発走予定だ。