JRA藤田菜七子×コパノキッキング悲願の交流G1初制覇なるか!? 武豊×マテラスカイ、芝スプリントG1覇者モズスーパーフレアも巻き返しに虎視眈々!【JBCスプリント(G1)展望】
大井競馬場で11月3日(火・祝)に行われる「地方競馬の祭典」JBC開催。今年は史上初の大井競馬場・門別競馬場2場開催となったが、中でもコパノキッキング(セ5歳、栗東・村山明厩舎)に騎乗する藤田菜七子騎手の交流G1初制覇が懸かる「JBCスプリント」に注目が集まる。
昨年のJBCスプリントでは果敢な先行策で早め先頭に立つも、ブルドッグボスの強襲に屈し2着。レース後、菜七子騎手は「チャンスのある馬に乗せていただいて、勝てなかったのは悔しい。そのひと言です」と無念さを口にした。今年は、是が非でも悲願のG1制覇を果たしたいはずだ。
だが今年、菜七子騎手とコパノキッキングのコンビは、大井競馬場での1200m戦を2戦し、単勝1.5倍と圧倒的1番人気に支持された東京スプリントで(G3)で5着、前走の東京盃(G2)で3着。どちらのレースも昨年から着順を落としており、順調に来ているとはいい難い。
そのコパノキッキングは、栗東の坂路で強めに追われて4F51秒3、ラスト12秒5を最終追い切りでマークしている。今年入った枠は7枠13番。コパノキッキングと菜七子騎手は、昨年の雪辱を晴らすことができるだろうか?
ダートスプリントの新星・ジャスティン(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)もビッグタイトルを狙う。
今年の東京スプリント(G3)を逃げて重賞初制覇を達成。1番人気に支持されたさきたま杯(G2)は5着に終わったものの、戸崎圭太騎手に乗り替わった東京盃では、3番手で進むと、最後の直線で残り200m過ぎで先頭に立ち、後ろから脚を伸ばしてきたブルドッグボスらを抑えて勝利。うれしい重賞2勝目をゲットした。
最終追い切りでは栗東の坂路で、4F53秒5、ラスト12秒5を馬なりで記録したジャスティン。鞍上は戸崎騎手が引き続き務める。昨年、戸崎騎手はJBC開催で落馬負傷し、長期に渡る戦線離脱を余儀なくされた。ここで結果を残し、嫌なイメージを払拭したいところだろう。
今回は控えるのか、それとも逃げるのか。6枠11番から優勝を目指す。
連覇を狙うブルドッグボス(牡8、浦和・小久保智厩舎)。
昨年はゴール直前でコパノキッキングを差し切り、菜七子騎手のG1初制覇の夢を打ち砕いた。翌年にはダートマイルのフェブラリーS(G1)に挑戦し13着と大敗したものの、その後は主戦場のダートスプリントに舞台を戻し復調。クラスターC(G3)3着、東京盃2着と結果を出している。
息長く活躍するブルドッグボスは、最終追い切りで僚馬センチュリオンと併せられて、4F52秒7をマークするなど、老いてなお盛んなところを見せている。
今年も切れ味鋭い末脚で上位陣を脅かすことができるか。鞍上は地方の天才・御神本訓史騎手が務める。