JRAジャパンC(G1)「頂上対決」アーモンドアイ参戦が急浮上!? “体調万全”アピールで現実味……「呪縛」から解放で「意味深発言」の有言実行も

 1日、東京競馬場で行われた秋の天皇賞(G1)を制し、史上初の芝G1・8勝を達成したアーモンドアイ(牝5、美浦・国枝栄厩舎)。過去の名馬たちが超えられなかった7勝の壁を初めて突破した偉業は、輝かしい記録として競馬史に刻まれることだろう。

 クラブの規約で6歳3月までに引退することになっているとはいえ、アーモンドアイにはまだ現役生活が残されている。

 天皇賞後、勝利騎手インタビューでC.ルメール騎手は「みなさん競馬場でアーモンドアイを見たいと思う。まだ彼女は走りたい。1回、2回は走れると思う」と答えている。同馬を管理する国枝栄調教師も「アーモンドアイの状態を判断して、オーナーサイドと話をして、ということになると思います」とコメントしていた。

 陣営はことあるごとに、出走したレースを全力で走るアーモンドアイについて、疲労が蓄積しやすいタイプと評してきた。昨年の有馬記念での惨敗、今年の安田記念の敗戦も万全な体調で臨めなかったことや、前走からの間隔が短かったことに敗因を求めた経緯がある。

 天皇賞から臨戦の場合、29日に行われるジャパンC(G1)は中3週、12月13日の香港開催は中5週のローテーションとなる。

 おそらく次走は香港C(G1)か香港マイル(G1)に出走するのが濃厚だろう。昨年、結果的に熱発によって回避したとはいえ、天皇賞の次に香港Cへの出走が予定されていたこともあり、今年も最有力のローテーションであることに変わりはない。

 しかし、一方で気になったのは「以前のようにレース後フラつくこともないし、何の問題もない」と発言している国枝師の”体調万全アピール”だ。

 敗れたとはいえ、春の安田記念(G1)は前走のヴィクトリアマイル(G1)から中2週での参戦だった。アーモンドアイにとっては「強行軍」だったはずだが、前走後のダメージが残らなかったことも決め手となっている。

 陣営のコメント通り、順調ならジャパンC参戦も実現の可能性が高くなりそうだ。

「アーモンドアイ陣営にとって8冠達成は最重要課題だったことは間違いありません。牝馬相手のヴィクトリアマイル出走や、安田記念参戦の強行軍もG1勝利数を上乗せする目的だったのは想像に難くありません。

もし、天皇賞・秋を敗れて記録達成に失敗していた場合、3冠馬との対決で相手関係が強化されるジャパンCよりも与し易い香港に使われる可能性が非常に高かったと思います。

ですが、偉業を達成したことにより、8冠の呪縛から解放されたため、選択の余地が出来たことも確かです。陣営としてもアーモンドアイがコントレイルやデアリングタクト相手にどのような走りをするのか見てみたいという気になっても不思議ではないかもしれません」(競馬記者)

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