JRA福永祐一「最強馬質」がアダに!? ファンタジーS(G3)九州産最強馬ヨカヨカ「最大の敵」は“選択ミス連発”の鞍上か
絶好調の福永騎手にまさかの落とし穴か……。
7日、東京競馬場で京王杯2歳S(G2)、阪神競馬場でファンタジーS(G3)がそれぞれ開催される。暮れの2歳G1に向けて、2歳戦もさらに熱を帯びてきた。
西の牝馬限定重賞・ファンタジーSには注目の九州産馬ヨカヨカ(牝2歳、栗東・谷潔厩舎)が出走する。
デビューから3連勝中のヨカヨカは、デビュー戦でのちの小倉2歳S(G3)2着馬モントライゼに勝利。そして、3走目のひまわり賞(OP)は57キロという酷量を背負いながらも3馬身半差の圧勝だった。九州産馬限定戦ということで、相手関係に恵まれているという背景もあるが、2歳牝馬が2~4キロ軽い斤量を背負った同世代に勝つのは容易なことではないだろう。
“九州産馬は走らない”というイメージを覆し続けており、ファンタジーSを勝利することができれば、もはや九州産馬という枠を超えて注目を集めることになるはずだ。しかし、2連勝で小倉2歳Sを制したメイケイエールをはじめとした多くの有力馬が相手となるため、苦戦必至となるだろう。
そんなヨカヨカにとって、心強い味方となるのが全レースでコンビを組んでいる福永祐一騎手だ。
今年、2歳戦で最多の33勝を挙げる福永騎手。勝率は36.3%と圧倒的な数字を残している。また、菊花賞(G1)でコントレイルの3冠達成、天皇賞・秋(G1)ではフィエールマンに騎乗し、アーモンドアイに半馬身差まで迫った。今、一番ノッている騎手と言えるだろう。
しかし、福永騎手が不安要素という側面もあるかもしれない。
「福永騎手の2歳戦の馬質はかなり高いです。有力馬を多く任されることはトップジョッキーの証でもあります。ただ、秋競馬になって同騎手の手綱で勝ち上がった2歳馬同士が対決するレースが行われるようになりました。その結果、継続騎乗となった馬が敗れるというケースが目立つように感じますね」(競馬記者)
もみじS(OP)で福永騎手が騎乗したジャカランダレーンは3着。その一方、前走で手綱を取っていたヒトヨギリは2着と先着を許した。また、先週の萩S(L)で福永騎手はフォティノースに騎乗して最下位の8着に惨敗。同レースで2着のジュンブルースカイ、4着のレベランスは前走で騎乗した馬という痛い敗戦を喫した。
若駒の教育に定評のある福永騎手だけに、“敵に塩を送る”形になったのかもしれない。
そして、ファンタジーSには過去に福永騎手とコンビを組んだ2頭の強力なライバルが出走する。