JRA「でも、フェアなコースです」C.ルメール2週連続「大外枠」にガックリ!? エリザベス女王杯(G1)「絶望」ラッキーライラック頼みの綱は名手の秘策か
ラッキーライラックに試練が与えられた。
15日、阪神競馬場でエリザベス女王杯(G1)が開催される。1番人気に支持されるのは、G1・3勝で実績最上位のラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)だろう。
デビューから3連勝で阪神JF(G1)を制して最優秀2歳牝馬に輝いたラッキーライラックは世代トップの呼び声が高かった。しかし、翌年のクラシックはアーモンドアイが総なめ。予期せぬライバルの台頭に遇い、主役の座を奪われた。
それからなかなか勝ちきれないレースが続いたが、C.スミヨン騎手との初コンビで挑んだ昨年のエリザベス女王杯を優勝。これまでの先行抜け出しの競馬から一転、脚を溜めて終いにかけるレーススタイルで復活を遂げた。
その後は、大阪杯(G1)で3つ目のG1タイトルを獲得。溜める競馬がラッキーライラックの能力を最大限に引き出すことが証明された。
エリザベス女王杯はアーモンドアイ、クロノジェネシス、デアリングタクトといった強敵不在のため、ここでラッキーライラックは負けるわけにはいかないはずだ。
今年の全レースで手綱を取ったM.デムーロ騎手がラヴズオンリーユーに騎乗するためコンビ解消となったが、新たにC.ルメール騎手を鞍上に迎え入れる。現在、重賞3連勝中と絶好調のトップジョッキーは心強いパートナーとなるだろう。
追い切りで初コンタクトを取ったルメール騎手は「すごくいい馬。乗った感じはイメージ通り力がある」と話しており、どうやら好感触を掴んだようだ。
だが、今回は「枠順」が大きな障害となりそうだ。
13日の枠順発表で、ラッキーライラックは大外の8枠18番からの発走が決定。これは大きな割引材料と言えるだろう。
昨年のエリザベス女王杯は1枠2番から終始インで脚を溜め、大阪杯も5枠5番から同様の競馬で結果を残している。だが、大外枠からの発走となれば、内を進むことは困難になる。