JRA北村友一「まだ早い」もC.ルメール「遅過ぎ」一笑!? エリザベス女王杯(G1)ラッキーライラックVSサラキア「クビ差」の接戦は仕掛けのタイミングで物議

サラキア 競馬つらつらより

 15日、阪神競馬場で行われたエリザベス女王杯(G1)は、1番人気のラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)が連覇を達成。阪神ジュベナイルF、大阪杯、そして昨年のエリザベス女王杯に続く、通算4つ目の勲章を手にした。

そんな女王にクビ差の2着に迫ったのが、5番人気のサラキア(牝5歳、栗東・池添学厩舎)と北村友一騎手だ。

 18頭立てで行われた芝2200mのレース。1800m以下でしか勝ち星がなく、昨年のエリザベス女王杯でも6着に敗れているサラキアは、無理せず後方から。鞍上の北村友一騎手が「この距離でもかかることなく、有力馬の後ろでリラックスして運べた」と振り返った通り、道中の折り合いもしっかりついていた。

 3、4コーナーの勝負どころを迎え、前にいたラッキーライラックが先に進出を開始したが、サラキアはじっくりと末脚に懸ける競馬。最後の直線では上がり最速となる33.7秒の脚で、勝ち馬をクビ差まで追い詰めたところがゴールだった。

「距離にやや不安があったサラキアだけに、北村友騎手にとって難しいレースだったと思いますが、さすがの騎乗でしたね。4コーナーでラッキーライラックが先に上がっていったのが見えていたらしいですが『この馬にとってはまだ早い』と、追い出しを我慢した結果が最後の末脚につながったそうです。北村友騎手の腹を括った好騎乗だったと思います」(競馬記者)

 一方で、このサラキアの追い上げを「遅過ぎ」と一笑に付したのが、ラッキーライラックのルメール騎手だ。

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