JRA元ジョッキー安藤勝己氏「重戦車みたいな馬」!? マイルCS(G1)連覇「最後の1回か2回……」未練を残した「究極」のオールマイティー
しかし、こうなるとダイワメジャーの展開。安藤氏が「相手が来るともう一回伸びる馬」と話したとおり、最後は迫られてからもう一伸び。まさに昨年の再現となったレースは、着差まで同じクビ差での決着だった。
マイルCSではないが、この年のドバイ遠征についても語った安藤氏。調教に乗った際「ドバイのダートでやったらスゴい動きをした」と驚きを隠せなかった様子。
この時は芝1777mのドバイデューティーフリー(G1)に出走して3着。しかし、ダートコースで争うドバイワールドC(G1)を使った方がいいのではないかとまで感じたそうだ。
「最後の1回か2回、ダートの大きいところを使ったら面白かったと思うね」とスランプ脱出後のダート戦に未練を覗かせた安藤氏。ダイワメジャーを「重戦車みたいな馬だった」と例えたのは、それだけパワーが桁違いだったということだろう。
マイルCSを連覇し、2年連続で有馬記念(2500m)でも3着と、距離をオールマイティーにこなしたダイワメジャー。ダートに使ったのは3歳時の未勝利戦と1勝クラスの2レースのみであったが、実はダートもこなす「究極」のオールマイティーだったのかもしれない。