JRAマイルCS(G1)福永祐一グランアレグリア「封印」に絶賛の嵐! C.ルメール「それが競馬」2人の仁義なき戦いは最終章ジャパンC(G1)へ
レース後、主戦の福永祐一騎手は「こちらとしては100%の走りはできた」と納得のコメント。終始グランアレグリアをマークして、最後の直線では「上手くブロックして、仕掛けを遅らせることができた」と意図的だったことを明かしている。
しかし、先に抜け出したものの最後はグランアレグリアに逆転を許し「それでも負かされるんだから相手が一枚上だった。褒めるしかない」と勝ち馬に脱帽すれば、管理する音無秀孝調教師も「閉じ込めたのに、それでも出てきおったな。着差以上に相手が強い」と苦笑い。
単勝1.6倍の大本命を、あと一歩まで追い詰める会心の競馬だった。
これにはネット上のファンからも掲示板やSNSを通じ「福永、勝負騎乗だったな」「グランアレグリアを封じるまでは完璧だった」「今回は相手が強過ぎた。競馬としては100点」と福永騎手の騎乗を称賛する声が続々……。
敗れはしたが、G1らしい厳しい勝負騎乗に満足したファンも多かったようだ。
「福永騎手とルメール騎手といえば、今秋の菊花賞では逆に福永騎手の大本命コントレイルを、ルメール騎手のアリストテレスがマークする展開でした。最後はクビ差まで追い詰め、福永騎手も『ちょっと不味いな』と肝を冷やしたとか。レース後は、ファンや関係者からルメール騎手の手腕が絶賛されていましたね。
この日は、そんなルメール騎手に福永騎手が“借り”を返した格好。どちらもあと一歩まで追い詰めながらも敗れましたが、大本命に楽をさせない熱い騎乗が光っています」(別の記者)
そんな福永騎手とルメール騎手だが、来週のジャパンC(G1)では福永騎手がコントレイル、ルメール騎手がアーモンドアイに騎乗。1、2番人気を争うことが濃厚で、無敗の三冠馬と8冠女王の対決に大きな注目が集まっている。
「それが競馬――」
レース後、そう福永騎手の騎乗を認めたルメール騎手。2人のトップジョッキーが、それぞれのプライドを懸けた熱い勝負を繰り広げている。