【徹底考察】チャンピオンズC(G1) コパノリッキー「逆転へ。過去2年と激変した状況が『鬼門』を打ち破る!元王者が手にした『進化』と『真価』とは」
【血統診断】
父ゴールドアリュールは言わずと知れたサンデーサイレンス系の中で最もダートで成功している種牡馬。すでにG1を8勝しているコパノリッキーだが、まだその上にスマートファルコン、エスポワールシチーという本馬よりも稼いでいる馬がいるのだから恐れ入る。
ゴールドアリュール×ティンバーカントリーという配合の代表馬は当然コパノリッキーだが、他にも牝馬ダート戦線で大井所属馬として気を吐いているララベルがいる。
母コパノニキータはダートで活躍し1000万下まで出世している。一族を見渡しても、活躍馬は大阪杯や毎日王冠を勝ったサンライズペガサスが目立つ程度。ある意味、ダート馬らしい地味な血統だ。
ただ、そういった中でも目を引くのが母コパノニキータのティンバーカントリー×トニービンという配合。この配合からはダート王のアドマイヤドンが輩出されており、本馬の血統背景はアドマイヤドン×ゴールドアリュールというイメージに近い。
基本的にはスピードが勝った配合だが、数々の名ステイヤーを送り込んだリアルシャダイの血が、スピードの持続力を支えている。
≪結論≫
『考察』で述べた通り、過去2年のチャンピオンズCには明確な敗因がある。一昨年は出遅れて、昨年はハイペースに巻き込まれた。確かにチャンピオンズCはこの馬にとって「鬼門」であるかもしれないが、少なくとも中京のダート1800mが本馬に向いていないことはないはずだ。
何故なら、コパノリッキーは同舞台となる昨年の東海S(G2)を1:50.9の好時計で圧勝。時計がすべてではないが、これは過去2年のチャンピオンズCよりも速いタイムだからだ。
その時、本馬は逃げたニホンピロアワーズから1馬身離れた2番手を追走していたが、1000mの通過タイムは61.2秒。直線の入り口では早くも先頭に立っており、そのまま後続に4馬身差をつけて押し切っている。
したがって、ここで1つの仮説が成り立つ。