JRAデアリングタクト松山弘平「特にないです」と弱気発言!? アーモンドアイ、コントレイルとの三強対決に「泣き」の言葉も自信を深める「その理由」
29日、東京競馬場で行われるジャパンC(G1)は、三冠馬3頭の対決で盛り上がりを見せている。その中の1頭デアリングタクトに騎乗する松山弘平騎手の公式会見の言葉がファンの間で話題となった。
アーモンドアイ、コントレイル2頭のことを聞かれると「本当にすごい強い馬だなって思っています」と回答。他の2頭(アーモンドアイ、コントレイル)に比べ秀でている面を尋ねられると「うーん」と考え込み、「特にないです」と答えたのだ。
しかし、実際にそう思っているかは別としても、競馬は馬の能力だけで決まらないのも確か。デアリングタクトを所有する岡田スタッドグループの岡田牧雄代表は、日刊スポーツ『極ウマ』にて「53kgは3歳牝馬の特権。そこを生かしたい。中5週で、ローテ的にはウチの馬が一番いい」と様々なアドバンテージがあることを強調する。
枠順決定後、中日スポーツに寄せた手記で「欲しかった枠は真ん中くらいだったので、なかなかいいところ。昨年勝ったスワーヴリチャードが5番だったと聞きましたし、好枠を引けたと思います」と松山騎手。
さらにいえば、今年は開幕週の雨で時計のかかる馬場状態となりそうなジャパンCだけに、桜花賞(G1)で重馬場をこなしている点では、馬場もデアリングタクトにとって味方となる可能性がある。
様々な状況をアドバンテージとできそうなデアリングタクト。「今は楽しみで仕方ない感じ。その理由は心配な点があまりないからです」と、松山騎手も本馬への自信を深めているようだ。
三冠牝馬の同年ジャパンC挑戦は、2012年にジェンティルドンナ、2018年にアーモンドアイがそれぞれ優勝。これまで2戦2勝と負けなしである。
松山騎手も2012年のジャパンCを印象深いレースとして取り上げ「あの時のように、ファンの皆さまが興奮するようなレースをしたいですし、もちろん勝ちたいという気持ちは、どのジョッキーにも負けません」と闘志をみなぎらせている。
3歳牝馬のレベルの低さなどもいわれているが、少なくともデアリングタクトは未だ負けなし。松山騎手も2012年のジャパンCのように、3歳の三冠牝馬デアリングタクトでの優勝を思い描いているのではないだろうか。
今回のジャパンCを最後にアーモンドアイは引退。直接レースで引導を渡す最初で最後のチャンスだけに、自身の勝利で世代交代を告げてほしいところだ。