JRA川田将雅「G1・1番人気7連敗」の代償……チャンピオンズC(G1)クリソベリル「勝ったのに謝罪」から2020年、未だG1・1番人気ゼロ
「川田騎手は今年もここまでJRAのG1は未勝利と苦しんでいますが、昨年とはチャンスの度合いがまったく異なりますね。G1で『人気を上回る』という点では、すでに7回と昨年の4回を上回っていますが、昨年7度もあった1番人気に今年は一度も騎乗していないなど、騎乗馬のチャンスの度合いは大きく低下しています。
単純に強い馬に巡り合えていないということですから、同じG1を勝てない状況にしても 『深刻度』という点では、むしろ今年の方がより深刻だと思いますね」(競馬記者)
今年は、ここまで昨年を上回る158勝と、すでにキャリアハイを更新している川田騎手。だが、その一方で昨年15勝だった重賞勝利は7勝と、半分にも満たない現状には決して満足していないはずだ。
だからこそ、大本命馬クリソベリルと挑む今週のチャンピオンズCは川田騎手にとっても、改めて大舞台での勝負強さを示すための非常に重要なレースと言えるだろう。
しぶとく3着を確保した先々週のマイルCS(アドマイヤマーズ)、コントレイルとデアリングタクト以上に勝ち行った先週のジャパンC(グローリーヴェイズ)と、大舞台での存在感は取り戻しつつある。
「たくさん人気馬に乗せて頂き、僕自身『申し訳ないな』と思っていました」
昨年のチャンピオンズでは勝ったにもかかわらず、川田騎手から出たのは謝罪の言葉だった。あれから1年、今週こそは溜りに溜った鬱憤を晴らすような勝利を期待したい。