JRAチャンピオンズC(G1)クリソベリルの外枠は鬼門!? 「内がよかった」陣営もボヤキ節…… 川田将雅「試練」の大一番
6日(日)に中京競馬場で開催されるチャンピオンズC(G1)の枠順が発表された。初G1制覇を狙うC.ルメール騎手のカフェファラオは4枠7番に入り、昨年の王者クリソベリル(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)は、8枠15番からスタートを切ることになった。
今年は初の海外遠征となったサウジC(G1)こそ7着と、世界の壁に跳ね返されたものの、帝王賞(G1)、JBCクラシック(G1)とG1競走を2連勝。ライバルを一蹴し、国内では8戦8勝と無敗街道を突っ走っている。
今回のチャンピオンズCで連覇を達成し、ダート王者の地位を盤石にしたいクリソベリル。だが、枠順発表後、管理する音無師は、「もう少し内の枠がよかったけど」とポツリ。前、後ろ問わずに競馬できるため、「この枠で乗りにくいということはないと思う」と語るも、外枠に入ったことを少々気にしていたようだ。
それも当然かもしれない。前身がジャパンカップダートであるチャンピオンズCは、2014年から現名称に変更された上で、中京競馬場ダート1800mで行われることになった。そして、これまでこの舞台では6度しか開催されていないものの、7-8枠に入った馬は【0-2-0-21】と勝利はない。
「今回は8枠に、1番人気が予想されるクリソベリルが入りました。この8枠からの好走例はないに等しいです。しかし、8枠の平均は10.5番人気で、最高でも4番人気と人気馬が入った例はありません。しかもチャンピオンズCがこの舞台で行われるようになってから、今年で7回目と歴史は浅いので、あくまで参考程度に考えておいたほうが良さそうです。
ただクリソベリルは人気を集めるだけにマークも厳しくなることが予想され、外枠からだと位置取りなどに苦戦する可能性はさらに高くなるでしょう。主戦を務める川田将雅騎手の判断や手綱さばきがこれまでよりも重要になってくるのでは?」(競馬誌ライター)
今回のキーマンとなる川田騎手は、『サンスポ』の取材に、「いつも通り、すべきことひとつひとつをきっちりクリアしていきながら、気持ちよく競馬ができれば、素晴らしい走りを見せてくれると信じています」と、平常心を保つことができれば、結果は見えてくると語っていた。
チャンピオンズCでは“鬼門”とも考えられる外枠からの競馬となるクリソベリルと川田騎手。この不利を跳ね除けて勝利をおさめることができれば、国内では敵ナシの絶対的な存在になるはずだ。
ここを勝利してダート界の絶対王者へと上り詰めるか。JRAダート界最強コンビが試練の大一番を迎えた。