【香港国際競走展望】ウインブライト「相性抜群の庭」で“V3”なるか!? マイル連覇狙うアドマイヤマーズは「10連勝中」新星の香港3冠馬と一騎打ち!?
「香港マイル」では、昨年日本馬として4年ぶりに勝利を飾ったアドマイヤマーズ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)の連覇が懸かる。
前走のマイルCSでは見せ場たっぷりの3着に好走。この秋3戦目で、前走から再び中2週での参戦が海外遠征という強行軍。疲れがやや心配だが、もともと使われて良くなるタイプだけにプラスに出ることを期待したい。
鞍上は優勝した昨年に続きスミヨン騎手が務める。昨年は5番人気という挑戦者の立場だったが、今年は一転、地元勢にマークされることが予想される。
打倒アドマイヤマーズの筆頭は、ビューティージェネレーション(セ8歳、香港)だ。3連覇を狙った昨年は、3着に敗れた。2年ぶりの美酒を味わえるか。
通算40戦20勝という戦績が示すとおり、長く一線級で活躍。8歳となった今年もすでに6戦を消化し、「2-3-0-1」という成績を残している。ただし、唯一の着外が前走シャティンT(G2)の6着。ピークは過ぎた印象だが、8歳馬の意地を見せられるか。
衰えを見せるビューティージェネレーションに引導を渡すのは、ゴールデンシックスティ(セ5歳、香港)かもしれない。通算成績は14戦13勝で、現在10連勝中。今年(19-20シーズン)は香港の4歳クラシックで3冠を達成した。世代交代を果たすならこの馬だろう。
他には、昨年2着のワイクク(セ5歳、香港)、前走のブリーダーズCマイルを制したオーダーオブオーストラリア(牡3歳、アイルランド)などが上位をうかがう。
唯一、日本馬の参戦がないのは、2400mの「香港ヴァーズ」。注目はモーグル(牡3歳、アイルランド)とエグザルタント(セ6歳、香港)の2頭だ。
モーグルは今年のパリ大賞(G1)を制覇。全兄のジャパンとの兄弟連覇を達成した。今年の凱旋門賞(G1)には、兄弟そろって出走予定だったが、ともに摂取していた飼料から禁止薬物が検出され、出走取消の憂き目にあった。
2年前の香港ヴァーズ覇者、エグザルタントもまだまだ見限れない。連覇を狙った昨年3着に敗れたリベンジを期す。6歳で迎えた今秋は、2戦連続で2着。やや衰えを見せており、ここでも世代交代の可能性が高い。
今年は4レース中3レースに日本馬が出走。昨年は日本馬が3勝したが、少数精鋭の今年は幾つのタイトルを持ち帰ることができるか。香港国際競走は8日に開催される。