JRA M.デムーロ「G1勝率5割」はもはや過去の栄光!? 神騎乗連発が招いた慢心か…… ついには「来たら事故」レベルまで評価大暴落

 かつてはG1勝利請負人とまでいわれた男が、低迷に喘いでいる。

 2015年にC.ルメール騎手とともにJRA所属騎手となったM.デムーロ騎手。抜群の勝負強さで、これまで数多くのG1レースで好騎乗を見せて来た。短期免許時代から実績を残して来た2人が本格的に所属となったことにより、デムルメ時代の到来かと騒がれたことはまだ記憶に新しい。

 当初は騎乗に安定感はあるものの、G1で勝ち切れないルメール騎手と騎乗にムラはあってもG1で結果を出しているデムーロ騎手という対比が顕著に表れていた。中でも伝説となったのは2017年にデムーロ騎手が記録した驚異的なG1レース10連続複勝圏への突入だろう。

 このとき絶好調だったデムーロ騎手は春のオークス(G1)から秋のマイルCS(G1)まで10レースに騎乗して【5.1.4.0/10】と他騎手を圧倒した。騎乗馬の人気の内訳も1番人気3頭、2番人気2頭、3番人気2頭、4番人気1頭、5番人気2頭で勝率は5割。5番人気モズカッチャンで制したエリザベス女王杯(G1)、4番人気ペルシアンナイトで制したマイルCS(G1)はデムーロ騎手の好騎乗が導いた結果といえる。

 事実、17年は所属してからのキャリアハイとなるG1・6勝とデムーロ騎手にとって最盛期だった。だが、これを境に18年4勝、19年2勝と徐々に減り始め、騎乗馬の質は大きく低下。今年も2勝は挙げたものの、かつてのような勢いは翳りを見せている。

 今年も12月6日現在、193勝を挙げて騎手リーディングを独走しているルメール騎手に対し、65勝のデムーロ騎手は11位と大きく差が開いた。コロナ禍の影響もあって短期免許の外国人が不在と秋競馬のライバルは減っているにもかかわらず、G1を勝つのはルメール騎手ばかり。

 最大のウリだった神騎乗が鳴りを潜めるどころか、スローペースで前残り決着となったマイルCSのサリオスは出遅れた上に後方待機で見せ場なく敗退。騎乗内容に批判も集まった。

「今のデムーロには『消しでOK』や『来たら事故』という声もありますが、残念ながら実際そのような状況です。ついには『デムーロから乗り替わったら勝負』なんて言われている始末です。以前から苦手とされていたスタートに改善がないことも致命傷となっています。

出遅れて後手に回って途中で脚を使い追い上げ、直線は当然のごとく伸びないのが負けパターンです。ましてや最後は諦めて馬なりで入線することが多いので関係者の評判は極めて良くないですね」(競馬記者)

 また、デムーロ騎手の問題点は他にもあるようだ。

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