JRA阪神JF(G1)ソダシのパートナー、吉田隼人ってどんな騎手? 意外な実績と経歴、白毛馬との縁とは?
また吉田隼人騎手の特徴として、人気薄馬の好走が目立つことにある。今年81勝の内訳は
・1番人気 25勝
・2番人気 17勝
・3番人気 15勝
・4番人気 7勝
・5番人気 5勝
・6番人気以下 12勝
となっており、特に9番人気以下で5勝もしているのだ。関西圏では知名度が低いため、人気になりにくいということもあるだろうが、それでも実力がなければ結果は伴わないもの。ただしソダシをきっかけにブレークし始めただけに、穴騎手として狙える機会が減ってしまうかもしれないのは残念だ。
「吉田隼人騎手は、基本的に寡黙で群れるタイプでもなく、人付き合いもそれほど上手なタイプではないと思う。若手時代に『応援しているよ』と声をかけたら、『他の騎手にも同じことを言うくせに』と拗ねたことがあったくらい。その後暴力事件でトラブルになったこともあったが、栗東に拠点を移してからかなり変わった印象を受ける。明るく前向きになったというか。閉鎖的な関東が合わなかったのかもしれないね」(関東記者)
吉田隼人騎手を知るある記者は以上のように語っているが、関西に拠点を移したことが大きな転換期になったと言えるだろう。今やトップクラスの実力を持っているのは間違いない。これまではローカル開催をメインにしてきたが、区切りのJRA通算1000勝もメドが立ち、今後はビッグレースを目指していくだろう。そのための下地と実績作りはすでに完了したといえる。
そんな吉田隼人騎手は白毛馬との相性がいいことでも知られている。
ユキチャンやマーブルケーキなどに騎乗し合計6勝、勝率は50%というからなかなかのものだ。そして今週行われる阪神JFは、そんな白毛のアイドルホース・ソダシとのコンビで挑む。おそらく1番人気か2番人気に支持されプレッシャーもあるだろうが、それもこのコンビが結果を出してきたからこそ。史上初の白毛馬によるG1制覇となるか、その偉業は吉田隼人騎手に託された。