JRA「急逝」スイープトウショウの娘スイープセレリタス「覚醒」なるか!? スマイルカナVSトロワゼトワルの「ハナ争い」にも注目【ターコイズS(G3)展望】

スイープセレリタス 競馬つらつらより

 19日には、中山競馬場で牝馬限定重賞のターコイズS(G3)が開催される。昨年は「3→2→1」番人気で堅く収まったが、今年はハンデ戦らしい波乱の決着はあるだろうか。

 まず触れたいのがスイープセレリタス(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)だ。母は今月5日に急逝したG1・3勝馬のスイープトウショウ。娘が“弔いの一戦”に臨む。

 12日のエリカ賞(2歳1勝クラス)では、スイープトウショウの甥にあたるアドマイヤハダルが一足先に弔いの勝利を挙げたが、これに続くことができるか。

 今年5月に3勝クラスを勝ち上がったスイープセレリタス。オープン昇級後は、函館SS(G3)で12着、京成杯AH(G3)では14着と、重賞の壁に跳ね返されている。一息入れて、今回は3か月ぶりの休み明けとなるが、同じ牝馬相手なら末脚は上位。近2走の惨敗もあって、斤量に恵まれれば、天国に旅立った母に白星を届けることも夢ではない。

 桜花賞3着の実績が光るスマイルカナ(牝3歳、美浦・ 高橋祥泰厩舎)は、今年9戦目を迎える。今年の初戦が同じ中山1600mのフェアリーS(G3)で、同世代の牝馬相手に逃げ切り勝ちを収めた。

 オークス(G1)後は古馬マイル路線に果敢にチャレンジ。マイル戦で逃げた時は「3-1-1-0」と全て馬券圏内と堅実に走っている。今回は同型の先行馬がそろいそうだが、持ち前のダッシュ力で逃亡劇を演じられるだろうか。

 9月の京成杯AHでスマイルカナを破ったのが、トロワゼトワル(牝5歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。その時は、横山典弘騎手が無理をさせずスマイルカナを先に行かせて、追走する形でレースを進めた。道中は折り合いに専念し、ゴール前でスマイルカナをハナ差かわしている。

 前走はエリザベス女王杯(G1)の前哨戦、府中牝馬S(G2)に挑戦。逃げて粘り腰を発揮したが、やはり1ハロン距離が長かったか、4着に敗れた。今回は、テン乗りの斎藤新騎手に乗り替わる。2年目を迎えた若手のホープは、ラブカンプーで制した夏のCBC賞(G3)に続き、重賞2勝目を挙げられるだろうか。

 斎藤騎手と同期の岩田望来騎手はアンドラステ(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)で重賞初制覇を狙う。

 京成杯AHでは“ルメール効果”もあってか、1番人気に支持された。しかし、初角6番手から、4角では13番手まで後退。最後はジリジリと脚を伸ばしたが、まさかの10着に敗れた。

 今回は岩田騎手に手綱が戻り、アンドラステにとっては、今後に向けての試金石の一戦となるだろう。

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