JRA武豊“問題児”メイケイエールに秘策あり!? 「面白い馬と出会った」次なる一手はウオッカ、ダイワスカーレット世代のアノ馬と同じか
先週末に行われた阪神JF(G1)は1番人気ソダシが優勝。無傷の4連勝で2歳女王に輝いた。2着には2番人気サトノレイナスが入り、人気上位2頭での決着となった。
下馬評では「3強」ムードとなっていたが、その一角であるメイケイエール(牝2歳、栗東・武英智厩舎)は4着に終わった。
小倉2歳S(G3)、ファンタジーS(G3)と、距離を伸ばしながら勝利してきたメイケイエール。スタートで後手を踏んだファンタジーSでは武豊騎手が抑えようとしているにもかかわらず、制御が利かずに先団まで上がってしまった。惨敗してもおかしくない状況ながら、最後まで脚色が衰えることなく勝利を飾った。
レース後、武豊騎手は「普通なら全然ダメになるパターンでしたけど、相当能力がありますね」と評価しながらも、「明確な課題はそこ」といきたがる面を問題視した。
そのため、さらに1ハロンの距離延長となる阪神JFは折り合いがつけられるかに注目が集まった。
そんな中、メイケイエールが引き当てた枠番は大外の18番。前に馬を置きづらい外枠は不利に思われたが、武英調教師からは「スタートがそれほど速くないので、前にたくさん馬がいると不安だった。内枠でケンカする形になるのが嫌だった」とむしろ外枠を歓迎するコメントが飛び出した。
「外枠が良かったのかは賛否が分かれましたね。ただ、結果は行きたがる面を見せての4着。福永祐一騎手の手綱で出走した新馬戦は1枠1番からの発走で、前に馬を置きながらも、かかっていたので難しい馬に感じますね」(競馬記者)
そんなメイケイエールについて武豊騎手が気になるコメントを出している。
16日に更新された自身のオフィシャルサイトの日記で、「内枠だったら前の馬を壁にして折り合ったのかどうか、大外枠だったから逆によかったのか、そこもあの1戦だけではハッキリとはわかりませんでしたが、ボク自身の感覚では桜花賞(G1)にメドが立った内容と思っています」とクラシックに向けて手応えを感じたようだ。
続けて、「ポジションが後方になってしまっても、ものすごい破壊力で先団に取り付く脚は持っていますから、追い込みという戦法でメイケイエールが納得してくれるかどうかです」と綴っている。
気になるのは「追い込みという戦法でメイケイエールが納得してくれるか」という部分だ。
「この文面からは次走も引き続き後方から終いにかける競馬に挑戦するのではないでしょうか。それで制御が効くのかというところが課題となりそうですね。
ただ、武豊騎手は控える競馬で結果が出なかったサイレンススズカの才能を見抜き、稀代の逃げ馬としてブレイクさせた経歴があります。もし追い込みでダメなようなら、メイケイエールで逃げの手に出る可能性もありそうです。
陣営は『気性が悪いわけではない』と話しており、真面目過ぎるが故に前のめりになり過ぎるようです。自分のペースで逃げれば、新たな一面が見られる可能性がありそうですね」(別の記者)
メイケイエールとよく似た経歴を持っているのが2007年のスプリンターズS(G1)を制したアストンマーチャンだ。