三浦皇成G1「100連敗」へ待ったなし!? ホープフルS(G1)ランドオブリバティに立ち塞がる「鬼門」悲願達成はまたもお預けか……
「初G1制覇」の悲願達成へ――。
26日、中山競馬場で行われるホープフルS(G1)に、ランドオブリバティ(牡2歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)が出走を予定している。
『Gallop臨時創刊 丸ごとPOG』(サンケイスポーツ)にて、社台ファーム代表の吉田照哉氏が「今年のディープインパクト産駒の男馬では一番。これは超大物かもしれない」と絶賛したことから前評判も非常に高かった馬で、新潟のデビュー戦を勝ち上ると、2戦目の芙蓉S(OP)では3馬身半の差をつけて圧勝した。これまでの成績は2戦2勝と負けなしで、ホープフルSでも人気の上位に推されそうな一頭だ。
鞍上は、デビュー戦から手綱を握る三浦皇成騎手。2008年に91勝を挙げ、武豊騎手が持っていた新人最多勝記録を塗り替えるなど輝かしいデビューイヤーを飾ったが、G1ではデビューから92連敗といまだ勝利がなく「100連敗」へ待ったなしの状況だ。
特にここ5年間は連対すらなく、ファンの間でもすっかり「大舞台で勝負弱いジョッキー」として認識されてしまっているが、人気馬へ騎乗する今回は悲願達成に大きな期待がかかる。
しかし、この中山2000mという舞台設定は三浦騎手にとって「鬼門」といえ、期待よりも不安が先立つ。これまで中山競馬場ではG1に20回騎乗したが、一度も3着以内に入っていないのだ。過去の最高着順は3番人気のエイシンフラッシュで挑んだ2012年の有馬記念(G1)と4番人気のグランプリボスで挑んだ2014年のスプリンターズS(G1)だが、結果はいずれも4着だった。
ただ、これだけではない。中山競馬場自体も向かないのだが、今回の距離でも20戦して3着以内に入ったことがないのだ。
■三浦騎手のG1距離別成績(着順、勝率、連対率、複勝率)
1200m 0- 0- 1- 7/ 8 0.0% 0.0% 12.5%
1600m 0- 2- 4-27/33 0.0% 6.1% 18.2%
2000m 0- 0- 0-20/20 0.0% 0.0% 0.0%
2200m~2400m 0- 0- 1-21/22 0.0% 0.0% 4.5%
2500m~3200m 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 0.0% 11.1%
さらに、距離と共通する部分もあるが、コーナーを4つ回るコース設定も苦手ということもある。
■三浦騎手のG1コーナー数別成績(着順、勝率、連対率、複勝率)
2回(180度) 0- 2- 5-31/38 0.0% 5.3% 18.4%
3回(270度) 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0%
4回(360度) 0- 0- 1-36/37 0.0% 0.0% 2.7%
5回(450度)~ 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 0.0% 11.1%
データからは、ワンターンの競馬で最も結果を残している三浦騎手。これまで、2着と悲願達成に最も近づいた2戦はともに府中の1600m戦で、NHKマイルC(G1)と安田記念(G1)の2レースであった。NHKマイルCでは17番人気のタガノブルグ、安田記念では16番人気のグランプリボスでそれぞれ2着と波乱を演出している。
現在『netkeiba.com』の予想オッズでランドオブリバティは4番人気と注目を集めているが、三浦騎手は不安なデータを吹き飛ばして期待に応えることはできるのだろうか。