「2戦2勝」なぜブラストワンピースは中山で走るのか……。有馬記念(G1)はリピーターが狙い目!? 不振のグランプリホースを見限れない理由

 グランプリホースの復活Vがあるかもしれない。

 27日、中山競馬場で有馬記念が開催される。リピーターが多いことがレースの特徴のひとつだ。

 小回り、直線で待ち構えるゴール前の急坂というトリッキーなコースに加えて、芝2500mという非根幹距離で行われるため、この特殊な条件を得意としている馬が活躍しやすいという背景がある。

 過去10年の有馬記念で2回以上馬券に絡んだ馬は以下の通り。(カッコ内:人気)

トゥザグローリー 10年3着(14)、11年3着(9)
オルフェーヴル 11年1着(1)、13年1着(1)
ゴールドシップ 12年1着(1)、13年3着(2)、14年3着(1)
キタサンブラック 15年3着(4)、16年2着(2)、17年1着(1)
ゴールドアクター 15年1着(8)、16年3着(3)
シュヴァルグラン 17年3着(3)、18年3着(9)

 6頭いるリピーターの中には、オルフェーヴル、ゴールドシップ、キタサンブラックといった実力馬もいるが、人気薄ながら2年連続で好走したトゥザグローリー、9番人気まで評価を落とした年でもしっかりと結果を出したシュヴァルグランがいるということは、やはりコース適性が問われるということだろう。

 今年の出走馬でリピーターの資格を持っているのは、2頭だけである。

 1頭目は昨年の3着馬ワールドプレミアだが、中山コースの出走は1度だけ。さらに今年は脚部不安から春を全休し、秋のジャパンC(G1)で復帰したばかり。24日現在、『netkeiba.com』の予想オッズでは5番人気の9.2倍想定となっており、臨戦過程などを考えると馬券妙味は少ないだろう。

 そこで、狙いたいのはもう1頭のリピーター候補・ブラストワンピース(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)だ。

 一昨年の有馬記念勝ち馬だが、近3走で不甲斐ない走りが続いていることから、予想オッズは9番人気の43倍想定。これだけ人気を落とすのであれば、かなり美味しい穴馬となりそうだ。

 近走の不振という懸念材料があるが、中山コースは2戦2勝。また、12月から2月の間に出走したレースも3戦3勝と冬場に強いという好材料もある。

 さらに、なぜ中山だけ走るのかにも明確な理由がありそうだ。

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