武豊アドマイヤビルゴに「強敵」出現! 日経新春杯(G2)にあの馬も参戦予定…… コントレイル打倒に負けられない一戦
打倒コントレイルを目指すアドマイヤビルゴ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)にとって強敵となるかもしれない。
アンドロメダSで2勝目のオープン勝ちを挙げたアドマイヤビルゴは次走を年明けの日経新春杯(G2)を予定している。ここまで【4.0.0.1/5】の成績で、主戦である武豊騎手とのコンビでは無敗と好相性を誇っている。
しかし、唯一の敗戦を喫したのがダービー出走を懸けた京都新聞杯(G2)の4着だ。このときはコロナ禍の影響で騎手の移動制限により、土日の移動が許可されない状況。翌日のNHKマイルC(G1)にサトノインプレッサとのコンビで出走予定だった武豊騎手の騎乗が叶わない不運も重なった。
同世代のコントレイルが無敗の三冠を達成する中、アドマイヤビルゴ陣営は力を蓄える選択をした。秋の始動戦であるムーンライトハンデ(3勝クラス)を初対決となった古馬相手に完勝。この勢いに乗り、さらに相手が強化されたアンドロメダS(L)でも単勝1.8倍の支持に応えて見事に勝利を飾った。
馬体重こそ大きく変わらなかったものの、レースでの安定感や信頼性に成長を示した秋だったといえるだろう。
雲の上の存在となったコントレイルに挑戦するためにも、来春の始動戦に予定している日経新春杯での重賞勝ちは至上命令にも似た課題である。
だが、将来的なG1獲りを期待されているアドマイヤビルゴにとって厄介なライバルが現れた。2月の小倉大賞典(G3)9着から前走の中日新聞杯(G3)で3着と、復調気配が見えるヴェロックスも日記新春杯を視野に入れているようだ。
同馬は昨年の皐月賞(G1)で2着、ダービー(G1)は3着、菊花賞(G1)を3着とクラシックを皆勤。サートゥルナーリア、ダノンキングリー、アドマイヤマーズ、ワールドプレミアらと並び、世代トップクラスの実力馬と目されている。
今年、結果を出せなかっただけに、失地回復へ向けて巻き返しを図っていることは間違いない。
ヴェロックスが強敵であることは確かだが、アドマイヤビルゴにとって現状の力を確認するにはもってこいの相手という見方もできるだろう。世代トップをひた走るコントレイルへ挑戦状を叩きつけるためにも、G2で立ち止まるわけにはいかない。
飛躍を期すアドマイヤビルゴ、巻き返しを狙うヴェロックス、いずれにとっても負けられない戦いとなる。