JRAリーディング争い最終章。騎手は関東1位争いに意外な援軍、激戦の調教師は有馬記念で奇跡の大逆転なるか?
■馬主
1位 サンデーレーシング 35億4828万円(111勝)
2位 シルクレーシング 34億2701万円(119勝)
3位 キャロットファーム 24億0244万円(118勝)
4位 社台レースホース 21億1570万円(85勝)
5位 ゴドルフィン 17億5488万円(96勝)
勝利数は2位と3位に劣るものの、G1レースの勝利数が多く獲得賞金でサンデーレーシングが1位。しかしそのサンデーレーシングと2位シルクレーシングの差は、アーモンドアイの活躍もあってわずか約1億3000万円と接戦。今週の結果次第で逆転の可能性がある。注目は優勝賞金3億円の有馬記念。サンデーレーシングはクロノジェネシス、フィエールマン、ラッキーライラックが出走。対するシルクレーシングはブラストワンピース、オーソリティ、サラキアで逆転を狙う。今年最後のG1レースは、JRA馬主リーディングを決定するレースになりそうだ。
■生産者
1位 ノーザンファーム 153億9017万円
2位 社台ファーム 64億0598万円
3位 白老ファーム 18億4117万円
4位 ノースヒルズ 18億0053万円
5位 ダーレージャパン 13億0493万円
ノーザンファームの独壇場。今の体制で競馬が続く限り、この1位は今後も変わることがなさそうだ。 コントレイルらの活躍で4位となったノースヒルズは、3位白老ファームと約4100万円差。ホープフルステークスでヴィゴーレが奇跡の勝利を起こせば、3位浮上も十分にあり得る。
■種牡馬(全体)
1位 ディープインパクト 75億4605万円
2位 ロードカナロア 40億4059万6000円
3位 ハーツクライ 29億9527万8000円
4位 オルフェーヴル 24億5252万6000円
5位 キングカメハメハ 22億9225万9000円
6位 ルーラーシップ 22億3996万4000円
コントレイル、フィエールマン、グランアレグリアなどの活躍でディープインパクトが断然の首位。1200m・1600m・2000m・2400m・3000m・3200mの距離でG1レースを勝利しているのだから、まさに万能種牡馬だ。前回検証時に6位以下だったキングカメハメハがルーラーシップを抜いて5位に浮上。その差は約5300万円で、賞金が高い有馬記念の結果次第(キングカメハメハ=ユーキャンスマイル、ルーラーシップ=キセキ)で順位が逆転するかもしれない。
■種牡馬(2020年デビュー)
1位 モーリス 3億8112万8000円(31勝)
2位 ドゥラメンテ 3億5300万7000円(33勝)
モーリスとドゥラメンテの一騎打ち。前回はドゥラメンテが1位だったが、先週までに順位は逆転。しかし今週のホープフルSにモーリス産駒は出走せず、逆にドゥラメンテ産駒はタイトルホルダーとアドマイヤザーゲの2頭出し。ここで2着以内に好走すれば順位が入れ替わる可能性は高い。
以上、いよいよ最後を迎える2020年のJRA。そこで繰り広げられる熱いリーディング争いについて注目してみた。特に横山騎手と吉田騎手の関東騎手リーディング争い、2016年以来の最多勝利調教師を狙う矢作厩舎、と、初の最多勝利調教師を狙う友道厩舎の争い。有馬記念ですべてが決まる馬主リーディングは非常に興味深い。コロナ禍の中、競馬を盛り上げてくれたすべての関係者に敬意を捧げつつ、最後の決戦を見守りたい。